ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > ようこそ市長室へ > 市長記者会見 > 2020年度分(令和2年度分) > (3月16日実施)新型コロナウイルス感染症に関する臨時記者会見

本文

(3月16日実施)新型コロナウイルス感染症に関する臨時記者会見

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年4月2日更新

 記者会見などにおける市長の発表や質疑応答をとりまとめ,掲載しています。

 会見日:2021年(令和3年)3月16日(火曜日)

新型コロナウイルス感染症に関する臨時市長記者会見

 ・福山市におけるワクチンの接種について

 ・福山市における新型コロナ感染の状況についての現時点での総括

   新型コロナウイルス感染症に関する臨時市長記者会見資料 [PDFファイル/680KB]

会議録

市長 

 私からは2点ご報告をさせていただきます。

 まず1点目は,本市におけるワクチンの接種についてであります。いよいよ順次接種をスタートさせます。3つのグループに分けて,限られたワクチンを効率的・効果的に打っていきたいということを考えております。まず,高齢者施設入所者から先行的に接種を受けていただこうと考えております。4月26日をスタートとしています。2番目のグループでありますが,高齢者を大きく2つのグループに分けまして,80歳以上の方から接種券の発送・予約の受付を開始していきます。5月10日の接種券発送を予定しています。お手元に接種券などが届いた段階から,予約を入れていただくことになりますが,まず集団接種については5月22日から1回目の接種,そして2回目の接種は3週間,間をおいた6月12日を目途としています。一方で,個別接種につきましては,現在個別接種を受けていただく医療機関の最終調整をしておりますが,その最終調整ができることを受けて,6月上旬から個別接種を開始するというように考えております。次のグループが,65歳から79歳までの方となります。現時点では,6月10日の接種券発送を予定しています。これを受けて,お手元に接種券が届いた以降,予約をすぐ入れていただいて,早ければほぼ同日以降に接種ができるということを念頭に置いています。80歳以上の方は個別接種がこの段階から始まっておりますので,65歳から79歳までで個別接種を希望される方は,ほぼこれと同じようなタイミングで予約を入れていただくということになります。80歳以上の方々の個別接種が開始される以降は,年代を問わず高齢者の方々の接種が集団接種会場・個別接種会場で同時に進んでいくというイメージです。全体の高齢者に対する接種はできれば4カ月程度を目途に打ち終えたいと思っています。大体9月末,あるいは10月の頭あたりまでをイメージしております。この後,ワクチンの供給が順次こちらに届いてくることになりますから,そのワクチンの供給の状況を見極めながら,場合によってはすべて終わる前に,基礎疾患をおもちの方の予防接種の開始という,次のグループへの接種についてもあわせて検討しながら,混乱のないやり方で接種を進めていきたいと思っています。80歳以上は4.8万人,65歳から79歳までが9.2万人,全体で14万人であります。もちろんこれは,市内の高齢者の総数が14万人ということで,どのくらいの方が受けていただけるか最終的には分かりませんが,一応全数を念頭にスケジュールを組んだということであります。この裏付けになるのが国からのワクチンの供給量でありますが,5月15日までに2,000人4,000回分が届く予定になっています。そして,国からの報告によれば,6月末までには福山市でいうと高齢者全員に2回打ち終えるのに十分なワクチンが供給されるという段取りになっておりますが,7月以降についてのワクチン供給については現時点では未定であります。集団接種の最初は旧体育館で5月22日から,そして5月23日以降,西部・北部・東部市民センター,かんなべ市民交流センターで集団接種が行われることになります。個別接種については,接種可能な医療機関のリストを6月の広報紙で周知をしたいと思っています。もちろんこれ以外にも,市のもっているあらゆる広報ツールを使いながら,できる限りの周知に努めていきます。また,医療機関も時を追うごとにさらに増えていく可能性があります。医療機関のリストに変更があった場合でも随時ホームページなどでお知らせをいたします。集団接種・個別接種いずれの場合も,事前の予約が必要です。集団接種の場合は,コールセンターでの予約の受付,もちろんLINEを使った受付も可能ですが,高齢者の方はおそらくは電話の予約受付を利用されるケースが多いと思います。コールセンターの番号は,0570-015673です。また,医療機関における個別接種でありますが,医療機関のリストがお手元に届いたら,そのリストの中に医療機関ごとの連絡先あるいは予約受付開始日時が書いてありますので,それにしたがって各医療機関の電話番号に問い合わせをしていただいて,予約を入れるという形になります。以上がワクチンの接種についてのご報告です。

 2点目の報告は,福山市における新型コロナ感染の状況についての現時点での総括についてであります。まず,全国の動きを見るときに注意深いのは,十分下がりきらないうちに第3波のピークを不幸にして迎えることになってしまったとみるならば,全国の今の状況をどのようにみるかということなのだろうと思います。これに対しては,注意を促す専門家の発言が今もたくさん出ているということであります。一方,11月以降の本市の状況をみてみますと,何度も申し上げていますが,11月24日が本市における感染拡大期の入り口であります。11月26日以降2月6日まで毎日感染が確認されました。2月7日に初めて感染がゼロになりました。最近の状況をみてみますと,感染が確認されない日が多くなってきました。3月7日に1件,3月8日に4件出ましたが,その前後は感染ゼロが続くという状況です。広島県の警戒基準値につきましても,下回る状況になっているということであります。ステージ3に移行しないための目安として警戒基準値が示されていますが,我々はこの警戒基準値を下回ることを最大の目標にして,これまで感染拡大防止に取り組んできました。3月15日時点では,広島県の平均の数字よりも下回っています。47万人都市ですから,広島県全体の平均から下回るということは,パーフォマンスとすればいいパーフォマンスということになると思います。通常は県平均よりも高く出ても不思議はありませんが,下回る状況になっているということであります。また,多くの識者が注意すべき指標としていた飲食店での感染,あるいは本市においては特に注意していた接待を伴う飲食店での発生という状況でありますが,2月19日に1件,2月24日に1件,そして3月1日に1件,それ以降は飲食関連での新規発生がなくなっています。年代別にみますと,年が明けて1月から2月の中旬ぐらいまでは,20代30代の感染割合が高いということを申し上げてきました。しかしながら,2月19日以降は一定程度抑え込みができているということだろうと思います。こうしたエビデンス(根拠)を踏まえて,11月下旬以降の感染拡大は収束に向かっている,一段落しつつあるとみていいと思っています。もちろん手放しで喜べるかというと,全くそういうことではありません。首都圏では日々の感染者数が十分下がりきっていない,それどころかリバウンドの兆候すらみられるという報道もあります。それから変異株の問題は,今後の流行の主流になるという見方が一般化しつつあります。この変異株ウイルスに感染したら,たとえ無症状や軽症であったとしても,原則,感染症指定医療機関に入院しなければならないという取扱いになっています。一旦入院すると,必ず2回PCR検査をして陰性が確認されないと退院できないので,退院までの期間が長引く可能性があります。これは何を意味しているかというと,急速に病床を圧迫しかねないということです。これまで努力をした結果,2.4~2.5パーセントという病床逼迫の低い数字までやっとたどり着いたわけですが,ここは一時50パーセント近くになりました。いつ何時ぶり返さないとも限らないというのが変異株ウイルスの得体の知れないところです。

それから3つ目の留意点ですが,年度替わりです。人との接触の機会が増えます。また気候につられて,気持ちが緩みがちになります。ここを留意しないといけないということであります。したがって,これまで市民の皆さん方とともに,あるいは事業者の皆さん方とともに取り組んできたやり方が一定程度奏功したと考えていいのだと思います。感謝申し上げたいと思います。ただ,これから気を緩めるわけにはいかない。しかし,このままの状態がだらだら続くと,気持ちも切り替わっていかない。次のステップに移るという時期でもあるのではないかと思います。ただその際には,基本的な対策は,我々がこれまで体験的に身に付けてきた基本的マナーとして続けていきましょう。マスクは着用しましょう,手洗いを励行しましょう,そしてどのような場合でも3密は避けましょう,これはもう通常の我々の新しいライフスタイルとして継続をしていただきたいと思います。それから引き続き感染が収まりきっていない人が集まるエリア,首都圏などへの往来は可能な限り控えていただく。そして,会食の際のエチケットですが,少人数短時間で,しっかりとした感染防止対策が施された店をご利用ください。それから,お花見の時期になります。すでに福山城公園内には,赤白の提灯が設置されております。去年は,提灯もありませんでした。今年は提灯で夜桜もお楽しみいただきたいと思います。ただし,宴会は自粛をしてください。そして,福山城公園のお花見のエリアについては,飲食も控えていただきたいと思います。飲食というのは,どのようなことを意味しているのかというと,ご家族連れでのピクニック,あるいは食べ歩き飲み歩き,そうしたものも福山城公園のお花見のエリアの中では自粛をお願いしたいと思います。福山城公園のお花見のエリアには,東西南北の入り口に係員がおりますし,看板も設置しています。その看板には注意書きが改めて書いてありますので,そこから中では飲食そして宴会はなしということになります。静かに花の風情を楽しんでいただくという花見に今年はしたいと思います。ただ,その看板が設置されている区域の外,例えば美術館の前のプロムナード周辺の芝生などでは,ご家族連れで食事を爽やかな風の下で,3密を回避しながら,お互いにエチケットを守りながら楽しんでいただくということはできるということにしたいと思います。また,福山城公園以外にも市内の公園にはお花見を楽しめる公園があります。そこでも宴会は自粛してください。ですが,ご家族連れでピクニックを楽しんでいただく,お弁当を食べていただくというのは,アルコール抜きで是非お楽しみください。お花見について一言付け加えますと,今年,例えば福山城であれば,城内に入ってお花見ができない方,あるいは控えたいと思っている方のために,ドローン花見を今,文化振興課で準備をしています。夜桜の風景も,昼間の風景もドローンで撮った新しい福山城のお花見の魅力を知る機会にしていただければと思っています。以上です。

記者

 ワクチン接種のスケジュールについてですが,80歳以上と65歳から79歳で分けている理由を教えてください。

市長

 80歳以上の方が4.8万人,大体高齢者の3分の1ぐらいを占めます。当初から十分なワクチンが届かないので,できるだけ小さなグループからスタートさせていきたいという意味で分けました。

記者

 感染すると重症化しやすいといった観点は特にないのでしょうか。

市長

 はい,ありません。

記者

 先行的に始まる高齢者施設入所者の方ですが,これは施設の中で,例えば医師の方が出向かれて接種するという方法でしょうか。

保健福祉局長

 はい,そうです。入所者含めワクチンを有効に活用してワクチンロスを少なくする意味もありますし,これまで全国的にクラスターも確認されているような施設ですので,この施設の従事者も含めて計画を練り上げていく予定にしております。

記者

 施設入所者から始めるというのはどのような理由があるのでしょうか。

市長

 やはりそれもワクチンの供給見通しです。少ない供給量をどのように効果的に使っていくかという考えに基づきます。

記者

 高齢者以外の方の接種時期に関して見通しがあれば教えてください。

市長

 一般向けのワクチン供給量が未定です。ですので,現時点では予定が立てられないということです。

記者

 3月議会で,在宅介護者に医師会と協力して医師を派遣していくという話がありましたが,その方向性はどのようになっていますか。

長寿社会応援部長 

 在宅療養中の方への接種についてですが,ワクチンの供給状況であるとか,ファイザーの次のワクチンの供給状況を踏まえまして,まずは施設入所者から始めることとしていますが,それにあわせて,そのような体制がとれるのかどうか,引き続き調整を行っていきたいと考えております。

記者

 ワクチンの接種対象者ですが,80歳以上の方と,65歳以上79歳というのはいつの時点での年齢で算出されていますか。

長寿社会応援部長

 今年の1月1日時点で計算しております。65歳以上というのは,2021年度中に65歳以上になる方で,高齢者全体で約14万人と考えております。

記者

 今回の接種対象者は,福山市に住民票がある方ですか。

長寿社会応援部長 

 それぞれの市町村が接種を行っていくことになりますので,基本は福山市に住民票がある方が対象となります。ただ,高齢者施設の従事者の方で入所者の方と同時に接種を受ける方については,福山市以外の住民であっても,福山市内の施設に従事されている方は一部対象になります。

記者

 福山市の高齢者施設に入所しているけれども住民票は別のところにあるような方は対象にならないのでしょうか。

保健福祉局長 

 高齢者施設についてはもれなく接種をしていきたいということで,高齢者施設の中には福山市以外に住民票がある高齢者の方,あるいは従事者の方もおられます。これをしっかりと全てやっていきたいと思います。手続きは市町村間でのやり取りがありますが,これはちゃんと調整して,接種を滞りなくやっていくということで今検討を進めています。これは広島県全体としても検討チームを立ち上げておりまして,県下で足並みをそろえた体制になっていると考えております。

記者

 そういった方も含めての14万人ということでよろしいですか。

保健福祉局長 

 14万人の中にはそういった方は含めておりませんが,いわゆる小さな数ですから,そこに他の自治体の方を含めるという理解で構いません。

記者

 ワクチン接種に携わる医療従事者の方がいらっしゃると思いますが,こちらの方の確保の方は十分なのでしょうか。またその場合,大体何人くらいの方たちが従事されるのか,現時点での数字を教えてください。

市長 

 現時点での数字については後ほど担当の方からお答えします。当初,ワクチン供給量の見通しが極めて立ちづらく,国からの情報が極めて少ないという状況の中で準備を進めてきました。現在もワクチン接種の従事者の確保については調整が継続していますが,今回6月末までに高齢者全員分が来るようになったという大きな目途が立ちましたので,改めてこのような状況を踏まえて,どれだけの従事者を確保すれば,より効率的な集団接種につながるのかなど,引き続き考えながら必要な確保に努めていきます。今医療従事者の確保の目途がつきづらくて,例えば集団接種に支障が生じているという状況にはないということです。

保健福祉局長 

 医療従事者として出務を予定される方についての調査は現在も継続しております。もちろん概数はありますが,これについてはまた改めて正しい数字をご報告します。医療従事者の接種がまだ現在進行中でございます。こうしたことも含めまして,今後協力していただける方は日増しに増えていくというイメージをもっています。これは医師会と協議しながら,取りまとめをしていきます。今回お示ししたスケジュールを実施していくにあたっての十分な従事者の確保はできています。

市長 

 補足ですが,これで大きなワクチン供給の一つの目途がついたと申し上げましたが,これが国から示されたのが3月12日ですので,それ以降さらに今,接種従事者の最終調整を行っているということです。

記者

 このタイミングで具体的なスケジュールを示されたのは,3月12日に国からワクチン供給量の見通しが示されたことが大きいと思いますが,接種従事者の調整がほぼ終わったのを受けて今日3月16日に示されたということですか。

市長

 医療従事者の調整というのは現在も調整中ですので,従事者についてはそこまでは確定していません。ただ,前段の指摘はその通りだと思います。きめ細やかな情報提供に努めたいということは,かねてより申し上げてきました。それと同時に,あまり不確定な状態で発表を先行させることは,無用の混乱につながりかねないとも考えてきました。市民の皆さまの中には,情報が少なくて福山市はどうなるのかというような思いをもたれた方もいらっしゃるかもしれませんが,その辺りは慎重に,混乱を避けないといけないという思いでタイミングを見極めてきました。

記者

 接種に関わる従事者の方の確保にも,おおむね目途が立ったというところはいかがでしょうか。

市長 

 ワクチン接種のスケジュールを市民の皆さまにお示しできるような医療従事者の確保につなげていけるという見通しが立ったということです。

記者

 個別接種の場合は医療機関のリストを作るという話がありましたが,現時点でどれくらいの医療機関が見込まれているのか教えてください。

市長 

 現在調整中です。集団接種の日程がたち,そこにどのように予約を受け入れる余地ができるのか,そのようなかね合いがありますので,集団接種と連動しながらリストを今作っているということです。

記者

 明確なスケジュールが示されて,市民の方々も,接種に向けて少しずつ進んでいるということが分かると思います。スケジュールを示すことができたことに対する受け止めを教えてください。

市長 

 スケジュール通りに実施するということそのものにも,今後大きな困難は伴うと思いますけれども,具体的な日にちも一部入ったスケジュールを市民にお示しすることができて,まずはほっとしています。これからも我々は情報が不十分な中でいろいろ試行錯誤していくことになりますが,全力を尽くしたい,そして市民の皆さま方にもこれから市から発せられるお知らせをしっかりとご覧いただいて,お互いに混乱なく,できるだけ多くの方が効率的に受けられるように進めていきたいと思っています。

記者

 感染状況の現状認識についてお伺います。市長は先ほど,収まる方の「収束」という言葉を使われて,一段落したという認識を示されましたが,これは終わる方の「終息」に至るまでには,まだまだ道は遠いというようなお考えでしょうか。

市長 

 首都圏では,感染のリバウンドの兆候がみられるということですし,変異ウイルスが今後の流行の主流になると考えられます。ワクチンの効果的効率的な接種が,今後すべての市民に行きわたるまで続いていくかどうかということにかかっていると思います。ですが,これまで残念ながら我々は感染の山も経験してきました。しかし,これからもこれまでとってきたような対策を市民の皆さまと一緒に粘り強く進めていくことができるならば,必ず次の山も乗り越えていけるという思いをもっています。ですので,終わる方の「終息」については残念ながら時間を要するだろうと思っています。

 以上。

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)