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(5月6日実施)新型コロナウイルス感染症対策に係る市長記者会見

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年5月21日更新

 記者会見などにおける市長の発表や質疑応答をとりまとめ,掲載しています。

 会見日:2021年(令和3年)5月6日(木曜日)

新型コロナウイルス感染症対策に係る市長記者会見

 ・福山市における新型コロナウイルス感染の状況について

 ・新型コロナウイルス感染症対策に係る緊急対処について

  新型コロナウイルス感染症対策に係る市長記者会見 [PDFファイル/391KB]

会議録

市長

 本市では,現下の新型コロナウイルスの感染急拡大を踏まえまして,明日5月7日から1カ月間の緊急対処期間を設けることを決定いたしました。その背景と対応策についてご説明します。

 まず足元の状況であります。3月31日から今の感染拡大局面がスタートしたということは何度も申し上げてまいりました。大変急速な勢いで感染が拡大しています。現在患者数が107人でありますが,そのうち入院が46人,宿泊療養45人,その他自宅療養などは16人という状況になっています。今回,今後1カ月間の緊急対処を行う決定をした背景には,入院と宿泊療養の逼迫度合いが極めて高まったことが大きな背景の一つになっています。この急拡大局面を直近1週間の10万人当たりの感染者数でみますと,5月5日で16.2人です。5月2日にも同じ16.2人という数字が記録されていますが,これは過去最大の数字になります。見方を変えますと,10日間で1.7倍になるという数字でもあります。前回の拡大局面をみたときに,最大値が1.5倍の拡大を示したことに対しまして,1.7倍の勢いで増えているということで,感染のスピードがとても速いということが,ここでもうかがえます。ステージ移行の目安でありますが,5月5日時点で,一部はステージ4の段階に入っています。私どもが特に関心をもってみている病床数の逼迫を表す数字がすでにステージ4の状況に入っているということで,危機感を強めています。先ほどお話をしました,病床の逼迫あるいはベッドも含めた逼迫状況について追加でご報告しますと,病院での病床数が72ありますが,そのうち5月6日時点では46床が埋まっています。ホテルを入れますと91になり,逼迫をしています。その上で,特に今回,市民の皆さま方にご説明をしないといけないのが,宿泊施設における逼迫です。宿泊施設は現在84の部屋が用意されていますが,実は全部は使えません。使っていないのではなく,使えないわけです。それは,利用された後,その部屋のウイルスの状況をしっかりと監視をし,ウイルスが低減したことが確認された後にその部屋を掃除する,そして初めて使えるようになるという難しいマネジメントが要求されています。本日5月6日時点でどのような状況にあるかといいますと,ホテルで使える部屋数が15あって,そのうち本日5月6日にホテルに10人の方が入ることになります。そうすると,一時的にホテルの空き室は,残り5部屋のみという状況になってくるわけです。明日以降はどのような状況になるか分かりません。本日5月6日の発生状況は,まだ現在確認をしていますが,その方を受け入れるホテルの許容量が極めて脆弱になっているということであり,これは何としても新規の感染者の発生を抑制しないといけないという状況に本市も立ち入ったということであります。以前からこの病床数の逼迫についての懸念を声高に叫んできましたが,とうとう現実のものになってしまうということであります。もちろん,病床数は約6割で残り20床程度ありますが,これは万が一のために確保しながら,ホテルをまず優先的に使ってきたその結果です。今後もやはり,入院病床は大事にしていかないといけない。そうすると,ホテルが一気に空きがなくなってきたということをご説明申し上げたいと思います。

 さらに改めて,本市の感染状況について特徴的なものを述べさせていただきますと,まずは40代50代の比率が大きく増えてきているということであります。働き盛りの人たちの感染が増えています。そして10代以下が増加をしてきました。これは,ウイルスが外から家庭内に持ち込まれている可能性が非常に強いということだろうと思います。また,感染経路不明の割合が増大しています。前回の感染拡大局面で17%だった感染経路不明の割合が倍増し35%になりました。市中感染が増えてきている,なかなか把握が難しい,予防も難しいという状況になりつつあると言い換えても良いと思います。先ほども申し上げましたが,3月31日から4月27日までの状況と,3月31日から5月5日までの状況を見比べてみますと,この2つの期間の差はわずかですが,顕著な特徴が見て取れます。それは,スポーツや文化活動を通じた感染の割合が倍増しているということです。一方で,結果としての家庭内感染が,やはりわずかではありますが引き続き増えているという特徴が改めて見て取れます。

 その上で明日5月7日から1カ月間,集中的な対応を市民の皆さまの協力もいただきながら取り組んでいきたいと考えています。なぜ1カ月間かということでありますが,このゴールデンウィーク期間中の人流については,これから分析をしていきますが,そのゴールデンウィーク期間中の人の動きに伴う発生は,今後2週間みていかないといけないということであります。そしてその2週間の状況をみた上で,さらなる対応をその次の2週間にしていくという意味で,最低1カ月間しっかりと見極めていく必要がある,そして対応を強めていく必要があるという理由であります。その主眼はどこに置くのかということで三つあります。とにかく接触機会を減少させるということ,そして家庭に持ち込まないということ,さらには,行政だけではなくて市民の皆さまのご協力もいただきながら,今福山がどういう状況にあるのか,このままいくとどういうことになるのかということをしっかりと皆さまに認識をしていただく,行政の叫びを市民の皆さまに届けないといけないという思いであります。まずは,残念ながら,ばら祭の開催方法は見直さざるを得ないと考えています。これは従来,人が集まるイベントとオンライン開催イベントのハイブリット開催を行うということで,ばら祭実行委員会の方で考え方を整理してまいりましたが,やはりこうなった以上は,人が集まるイベントは中止をする,オンライン開催のみのばら祭にせざるを得ないと考えています。中止すべきイベントは,切りばらコンテスト,夜間ライトアップ,ばらの架け橋,軽飲食販売,ばらアレンジメントワークショップになると思います。改めて実行委員会に報告,了承いただいた上で,できるだけ早く市民の皆さま方に決定の報告をしたいと思っております。

 それから,公共施設を利用したさまざまな活動についても,一定のご理解をいただきながら,我慢をしていくということになると思います。まずは,地域の活動,あるいは学校外での小学生・中学生が参加するスポーツ活動,文化活動の自粛を強化していきたいと思っています。できればこの期間は休止していただきたいと思います。それから,公共施設についての入場制限もかけていかないといけないと思っています。例えばリーデンローズなどの文化ホールについて,今後新たに行われるものについては,入場者を50%以内に制限をするというやり方に変更していきたいと思っています。もちろん,すでに開催が具体的に決まっているものについても,できるだけ,そうした関係者・参加者のご理解が得られれば,入場制限をかけていきたいと思います。もちろん,感染予防対策をさらに強化するということは言うまでもありません。また,美術館,資料館,あるいは動物園などにつきましても,状況をこれからは神経質にみていきます。来場者で密になるようでしたら,入場制限をかけていきたいと思っています。実は今回,ゴールデンウィークの前半5月3日までの間,あるIT企業と連携をして,市内の主だった場所の人流の調査を試行的にしてみました。その中で,動物園とみろくの里では,ゴールデンウィークの前半でありますが,かなりの人出があったという状況もありました。そういうことも踏まえて,今後そうしたところに,もし仮に新たな密ができるという状況があれば,入場制限を強化していきたいと思います。また,エフピコアリーナ,ファミリーパーク,富谷公園,リサイクルプラザの大型遊具については,1カ月間使用を禁止させていただきます。この期間中に,聖火リレーが福山にやってきます。これまでの例をみますと,どうしても沿道に観客が集まるという状況が出てきているようです。もちろん,この聖火リレーの実施の方法については,組織委員会の本部が決定される話ですので,我々とすれば県に対して聖火リレーの在り方について,ぜひ検討していただきたいということを申し上げたいと思っています。

 それから,行政だけの周知や啓発の手法,ツールはどうしても限られます。我々もできる限り公式SNSなどを使って周知に努めてきました。またメディアの皆さま方にもご協力をいただいてきましたが,それに加えて,消防団,そして中心市街地の商店街組合の方々にもお願いをしまして,一緒になって啓発をしていきます。これは飲食だけではなくて,小売も含めさまざまな中心市街地の商店を営む方々に,しっかりとした感染予防対策の啓発の協力をお願いする。また飲食の場合ですが,利用者にも少人数・短時間をお願いして回るなど,一緒になって取り組んでいきたいと思っています。商店街,消防団への責任者の方々にはすでに連絡をしておりまして,今後具体的なやり方について早急に詰めていくという段取りになっております。

 それから5月27日に予定しております災害対応訓練の規模縮小をいたします。これは出水期を控えて大変難しい判断ではありますが,2つの学区に参加をしていただいて,実際の避難訓練を行う予定にしておりました。また,国や県の関係機関も加わって訓練をする予定にしておりましたが,今回は市の職員のみ,そして図上訓練のみという形に制限せざるを得ないと思っています。以上,こうしたさまざまな対応を市としてまずは取り組んでいきたいと思っております。それから今日5月6日には知事が記者会見をされ,明日5月7日のコロナ対策本部開催に向けて,今調整をされているというやりとりがあったと聞いています。もし本部開催をされれば,その場で福山市を含む全圏域の市町が,あるいは県民が,取り組むべき方針が打ち出されると思いますから,今回の我々の独自の対応に,県が打ち出す可能性のある対応を追加しながら,さらに対策を強化していきたいと考えています。私からの報告は以上です。

保健福祉局長 

 病床数について補足で説明をいたします。5月6日時点で入院と宿泊療養の患者数が91になった場合,病床占有率は58.3%となります。入院病床のみでみますと,その占有率は63.9%となります。また数字は動く可能性がありますが,本日5月6日時点で最大でこの数値になった時期があるとご理解ください。

記者

 市長が先ほど,今後最低2週間はみると言われましたが,その状況に鑑みて今後取られるべき対応というのがあるのかどうか教えてください。

市長

 当面は,先ほど申し上げた緊急対処期間内で取り組むべき対策を,従来の感染防止対策に加えて実施をするということです。まずはゴールデンウィークの結果を早急に把握し,その上で新たに必要な対応があればそれを実施していきます。従って現時点ではこれ以上のものはありません。

記者

 聖火リレーについてですが,在り方について申し入れるということは,開催方法の見直しを県に申し入れるという言い方でよろしいですか。

市長

 はい,そうです。開催の在り方について,県に福山市の状況とともに申し入れ,県と協議をしていきたいということです。

記者

 それはいつになりますか。

市長

 この後から申し入れをします。

記者

 緊急対処期間が5月7日から1カ月というのは,6月6日までという理解でよろしいでしょうか。

市長

 はい,そうです。

記者

 聖火リレーの在り方について,もう少し具体的にどのような申し入れをするかをお伺いします。他県の事例のようなものなのか,それともどういったものなのかお聞かせください。

市長

 具体的には,県が統一的に判断し,必要があれば県と組織委員会とで協議をされると思いますが,一番気になるのは,聖火リレーのルートが設定されており,セレブレーション会場までの沿道に人がどうしても集中すると思います。それを効果的に抑制するといいますか,そういう状況を作らないやり方があるのかどうか。そういうところから,県との話し合いが始まるのだと思います。

記者

 最終的には会場だけということも想定されるのでしょうか。

市長

 それは県と協議をした結果,どういうことになるのか現時点では想定していません。このままの状態で実施することについて,現時点で懸念はしているということです。

記者

 聖火リレーについてですが,市長としては,このコロナを鑑みて福山ではやってほしくないというお気持ちと捉えてよろしいのでしょうか。

市長

 いいえ。聖火リレーは何としても実施をしたいと,一定の数の市民の皆さま方は思っておられると思います。従って,コロナの感染対策と両立し得る聖火リレーの実施が望ましいのだと思います。そのような方法があるのかどうか,それを県とも協議をしたいと思っています。今のままのやり方では,心配が強いということです。

記者

 ばら祭について,今後実行委員会の方にもかけていくと言われましたが,4日後の5月10日がオープニングとなりますので,どういったスケジュール感で実行委員会に諮っていかれるのでしょうか。

市長

 企画実行委員長とは,先ほど申し上げました変更後の案で合意をしています。従って,どう効率的に,時間を短く,祭実行委員会のメンバーの方に報告をするのかというのはさまざまな手段があると思います。本日5月6日中にでもできる限り連絡を取り終えたいとも思っています。

記者

 明日5月7日からの緊急対処に至った理由としては,直近1週間の10万人当たりの感染者数とホテル療養のところが大きかったのでしょうか。

市長

 はい,そうです。ホテルの部屋も含めての病床数の逼迫については,従来から最大の関心をもってみていました。その結果はやはり,相当追い込まれてきていると言わざるを得ないということです。

記者

 関連しまして,現実的に明日5月7日には残りが5室になるかもしれないという話でしたが,それが足りなくなった場合に,例えば自宅療養してもらうといった対応になり得るということでしょうか。

市長

 これは予断を許しません。ただ一方で,2つ目の施設の確保・契約に向けて今話が進んでいます。5月中旬には何とか利用できるという運びになるのではないかと思っています。それまでの間をどうしのぐかということですが,一時的に入院病床を使うということもあるかもしれませんし,軽度の方は,医師の見立てを得た上でということになりますが,自宅でしばらく待機をしていただくということも出てくるかもしれません。

記者

 そもそも感染が急拡大しているのは,やはり変異株の影響だと考えてよろしいでしょうか。

市長

 3月,4月と,132例のうちの52例が変異株で,ほとんどが英国株です。今現在も検査に出して結果待ちでありますから,もっと増える可能性があります。やはり半分前後ぐらいが変異株であるということを考えれば,感染力が強い,感染スピードが速い。そしてこれは必ずしも福山で当てはまるかどうか分かりませんが,重症化しやすい。そして重症化するまでの期間が短い。そうしたことをしっかりと考えないといけません。そういう懸念をもっています。変異株の影響があると考えています。

記者

 感染力の強さなどに関しまして,先日も西村大臣が,屋外でマスクをしていても感染する場合があると言われたということもありました。例えば基本的対処方針の方にも,不織布マスクを基本とするというように変わったと報じられていますが,エッセンシャルワーカーの方々,市の職員の方々も含めて,どうしても出勤しなければならない方々に対して,どういった対策をとってもらいたいと思われますか。

市長

 大臣がどのような言い方をされたのかよく分かりませんが,マスクをしていても安全ではないとすれば,我々は何をしたらいいのかということになります。私は,マスクが基本で,引き続きあらゆる場面でもマスクを着用することによって,みんなで感染予防をしましょうということを言い続けていきたいと思っています。確かに不織布マスクが一番効果が高いというデータはあるようですから,それはそちらの方が望ましいのだと思います。

記者

 本日5月6日にコロナ関係の発表がありましたが,屋内スポーツを介したクラスターが発生しているということですが,示された緊急対処の中には屋内スポーツに関して,屋内運動場などの利用制限といったものが見当たりませんが,これは何か意図されているのでしょうか。

市長

 緊急対処には,地域や学校外での活動の場である体育館,学校のグラウンド,あるいは公民館などの使用を自粛しましょうと記しています。この部分がご質問に対する答えとなります。

記者

 今の質問に関連しますが,学校課外活動というのは部活動とは別ですか。

市長

 地域でいくつかの学校からの生徒・児童が集まって一つのスポーツを行うという事例を表しています。部活をどうするのかということについては,教育委員会の判断に現時点では任せたいと思います。

 以上。

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