ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

2024年12月定例市議会市長記者会見

印刷用ページを表示する 掲載日:2024年11月26日更新

 記者会見などにおける市長の発表や質疑応答をとりまとめ、掲載しています。

 会見日:2024年(令和6年)11月20日(水曜日)

12月定例市議会市長記者会見

 ・12月議会・補正予算について

 ・福山港内港の土質調査について

 ・万博国際交流プログラム関連事業について

 ・≪Road to 2025≫
  ・大阪・光の饗宴への出展について

  12月定例市議会市長記者会見 [PDFファイル/2.75MB]

会議録​​

​市長

本日、報告に移ります前に、この度、上下水道局の課長職にある者が酒気帯び運転により逮捕されるという事案が発生いたしました。この事案を含め、本市の職員の不祥事案が相次いでいることに対して、市民の皆様に深くお詫びを申し上げたいと思います。年末に向けまして、改めて綱紀の粛正をし、市政に対する信頼回復に向けて、職員一丸となって取り組んでまいります。本件につきまして、上下水道事業管理者からも一言申し上げます。

 

上下水道事業管理者

この度、上下水道局経営管理部お客さまサービス課給排水担当課長の職にある職員が、11月16日(土曜日)午後4時前に、市内東陽台の県道で酒気を帯び、呼気1リットルにつき0.15ミリグラム以上のアルコールを身体に保有する状態でバイクを運転したとして、酒気帯び運転で逮捕されるという事案が発生いたしました。このような事案を発生させたことは、上下水道事業はもとより、本市の信用を著しく失墜させるものであり、深くお詫びを申し上げます。

これまで職員に対して、法令遵守と服務規律の徹底、飲酒運転は絶対してはならないということを、機会あるごとに注意喚起をしてまいりましたが、今回、管理職という立場にある職員が、このような不祥事を起こしたことを重く受け止め、厳正に対処してまいります。

今後このようなことが二度と起こらないよう、改めて綱紀の厳粛な保持に努め、上下水道を利用される皆さん、市民の皆様の信頼回復に向け、上下水道局職員一丸となって取り組んでまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

市長

それでは、私の方から報告を数点させていただきます。

まずは、12月定例市議会の案件についてであります。12月議会につきましては、本日、招集告示を行い、11月27日から開会をいたします。第1次分として提出いたします内容について、ご説明を申し上げます。

まずは報告案件であります。「損害賠償の額を定めること及び和解の専決処分の報告について」を始め、2件であります。次に、予算専決案件でありますが「令和6年度福山市一般会計補正予算の市長専決処分の承認を求めることについて」1件であります。次に、予算案件としては「令和6年度福山市一般会計補正予算(第5号)」を始め、5件であります。次に、条例案件でありますが「福山市生活保護法に基づく保護施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について」を始め、8件であります。次に、単行議決案件としては「熊野貯水池耐震対策工事請負契約締結について」を始め、11件であります。以上、12月定例市議会へは1次分として27件を提出いたしております。

それでは補正予算の概要について、補正予算議案説明資料に沿ってご説明をいたします。

4ページをお願いします。今回補正予算額は一般会計が65億4,897万3千円、特別会計が国民健康保険特別会計、後期高齢者医療特別会計、駐車場事業特別会計の3会計で5,567万8千円、企業会計が、病院事業会計1会計で1億700万円をそれぞれ追加し、5つの会計の合計では67億1,165万1千円を追加するものであります。また、繰越明許費を一般会計で5件、債務負担行為を一般会計で3件、計上しております。

5ページをお願いします。まず、一般会計の主な内容をご説明いたします。「1 福山駅周辺のにぎわい創出」は、福山駅周辺に高齢者や子育て世帯を対象とした(仮称)思いやり駐輪場を暫定的に2カ所整備するものであります。「2 福祉の充実」は、障がい者の工賃向上に資するラジコン式草刈り機などの生産設備の導入を支援するもの、また、国の先行実施事業に採択されたことを受け、小児慢性特定疾病及び育成医療など自立支援医療の受給資格情報を、マイナンバーカードを用いてオンラインで確認するためのシステム改修費用を補助するものであります。「3 公共施設等の整備」は、県補助内示の増に伴い、福山漁港田尻地区の船揚場改修工事を実施するものであります。「4 コミュニティの活性化」は、東陽台町内会などの地域集会施設の建設費を助成するものであります。

6ページをお願いします。「5 事業費の整理に伴うもの」と7ページの「6 制度上補正を必要とするもの」は、説明資料へ記載しているとおりです。同じ7ページの「7 寄附金対応」でありますが、企業版ふるさと納税を活用し、沼名前神社能舞台で行われる伝統芸能・演能などの文化事業に必要な費用を補助するものであります。「8 その他」は、老朽化等に伴う議長車及び市長車の更新で、繰越明許費を併せて計上しております。

8ページをお願いします。特別会計の主な内容をご説明いたします。「1 国民健康保険特別会計」は、還付金の増加により、保険税過誤納付還付金等を増額するもの、「2 後期高齢者医療特別会計」は、保険料等納付金の精算を行うものであります。

9ページをお願いします。このほか、繰越明許費については交流館整備事業や道路橋りょう整備事業などの追加を、また、債務負担行為については、次年度に向けた準備行為を行うため、夏まつりや弁天島花火大会への負担金の追加、川北地区の排水機整備の電気設備工事を早期発注するため、水路維持改良事業の変更を計上するものであります。

10ページをお願いします。企業会計、病院事業会計の主な内容をご説明いたします。高額な検査の件数や助勤医師が増加したことにより臨床検査手数料や謝礼をそれぞれ追加するものであります。

以上が、今回予定しております令和6年第5回定例市議会に提出する補正予算の概要であります。

 

次は、福山港内港地区の埋立についてであります。

国による現地調査がいよいよ開始いたします。11月29日からスタートするわけですが、この土質調査については、まずは現地での測量から入ります。そして、12月6日頃には台船を2カ所用いまして掘削を行い、さらに詳しい調査を行っていきます。埋立を想定して、地域の海底地盤の硬さなどをこの台船によって検査をします。これらの調査は12月末ごろまで実施されまして、その後、年明け以降は土質試験や護岸等の構造形式、また、水深が深く狭い内港に、将来、この船で直接、浚渫土砂を運び込むことになりますが、そういう狭いエリアでの工事、施工上の課題についての調査を来年6月末頃にかけて行っていくというものであります。この間あわせて、費用の試算も行っていくというものであります。

こうした国の検討を踏まえまして、港湾管理者である県とも連携をいたしまして、夏ごろまでに、事業スキームや役割分担を整理してまいりたいと考えています。

 

次の報告は、万博との交流に関するご報告でございます。

今年5月31日に、本市とリトアニア共和国との交流計画が、万博国際交流プログラムとして登録されました。これは、万博の開催を契機に、万博参加国との国際交流を推進することを目的とする取組でありまして、本市においては、一ツ橋中学校とリトアニアのヨードビングギムナジウム校との間で、まずは手紙のやりとりが始まっています。

12月22日にはiti SETOUCHIにおいて、万博テーマ事業プロデューサーを務めており、本市のSTEAM教育の推進にもご支援をいただいております中島さち子さんをお招きして、万博の理念やリトアニアと福山に共通する「平和」をテーマとする講演をしていただく予定になっています。そして、今回、万博の建設会場を視察してまいりましたが、その際、中島さんからのご紹介で、万博会場に設置をされる「いのちの遊び場 クラゲ館」の「創造の木」に、福山市の小中学校の児童生徒が絵付けをした木材を組み込んでもらえるということになりました。クラゲ館外観の傘の下にマッチ棒を、様々な大きさがありますが、長いものから短いものまで踏まえて、こういうものをザーッとマッチ棒を組み込むようにして、こうした構造物が建設されています。このうちの10本を福山市の小中学生に絵付けをしてはどうかとご紹介いただいたわけであります。できるだけ多くの児童生徒に参加をしてもらいまして、万博を盛り上げてほしいと思っています。これから、教育委員会を通しまして、11月20日に募集を開始いたします。そして年内中には、絵付けをされた木材が万博関係者に送付をされまして、この中のどこかに組み込まれていくということであります。

 

最後の報告はいつもご説明しておりますRoad to 2025であります。

今回は大阪で実施されます光の饗宴への出展であります。12月14~25日にかけて、中之島公園でOSAKA光のルネサンス2024が開催されます。この中で手をかざすと、様々な彩りのばらが投影される「100万本のばらのまち-Rose Garden of Light-」という展示がなされます。ここに参加するとともに、来年の世界バラ会議のPRもあわせてするということであります。このOSAKA光のルネサンスは、関西圏を中心に380万人の来場が見込まれているイベントであります。この中之島という場所は、実は2006年に大阪でアジア初の世界バラ会議が行われましたが、その時の会場となった場所でもあります。そういうご縁もいただいて、しっかり世界バラ会議福山大会とRose Expoの魅力を伝える機会になっていければいいなと思っております。

以上が、私からの報告であります。

 

記者

世界バラ会議福山大会まで半年となり、大会参加登録の状況やボランティア登録者数、市民提案事業などの現状について教えてください。

また、大会までの企画やハード整備の予定を教えてください。

 

市長

最初のご質問に対するお答えであります。

現在、22カ国128人の参加登録をいただいており、このうち海外からの登録は107人です。米国、ウルグアイ、イギリス、オーストラリア、南アフリカなどからの参加登録が、現時点ではされております。最も参加者が多いのはオーストラリアとアメリカです。

それからボランティアの登録者数でありますが、これについてはこれまでもご報告したと思いますが、募集人数150人に対して、それを大きく上回る207人の登録を現時点でいただいております。すでに座学による研修などが開始されています。今後、それぞれの役割が決まっていき、より専門的な研修に移っていくということになります。

それから、市民・企業提案型事業についてでありますが、これまでに148件が採択をされております。このうち、すでに何件かは実施をされておりますし、今後、大会に向けて、それぞれの取組が行われ、機運の醸成に一役も二役も買っていただくことになります。応援宣言もたくさんの方々から宣言をいただいております。2022年、2023年、そして現時点と、どんどん多くの方から宣言をいただいて大変心強く思っております。以上が最初の質問であります。

2つ目の質問であります。大会までの企画あるいはハード整備の予定についてであります。

これまで3カ年をかけまして、都市環境整備事業を集中的に行ってきました。また、ソフト事業が中心になるかもしれませんが、機運醸成にも努めてまいりました。都市環境整備事業の中には、ばらのまちづくりを改めて取り組むという観点と、国際会議都市としてのあるべき環境をしっかりと整えながら、お客様を受け入れるというMICE環境整備という大きな2つの柱に分かれるわけです。それぞれにつきまして、アウォードが増えてきておりまして、大変周囲からも期待をしていただいているという思いを持っています。ばらのまちづくりに関しましては、今回、都市緑化機構が主催しております「緑の都市賞」の国土交通大臣賞の受賞が決まっておりますし、国土交通省からはガーデンツーリズムの登録をいただきました。また、観光庁は国際会議観光都市の認定をいただいているということでありまして、私も、とても励みになる賞だなと受け取っています。そして、先ほど申し上げましたが、市民・企業提案型事業も順調でありますし、カウントダウンイベントはこれまで200日前イベントまで進んできております。

こうしたこれまでの参加者数あるいは来場者数、協力をいただいた方々の数は延べで10万人を突破するまでになりました。また、この世界バラ会議福山大会は、万博と連携をしながら、先ほどもクラゲ館の件ではご報告いたしましたが、様々な局面で、万博と連携をしているということから、万博の政府代表を務める羽田大使が先般福山を来訪して、ばら公園の視察を始め、世界バラ会議に向けた準備の状況をご視察いただいております。

これまで、ハード面、ソフト面様々な事業を進めてきましたが、今後、何をしていくかということですが、期待感のさらなる創出に向けて、まちなかの装飾など4つの視点から取組をしていきます。これは後程ご説明いたしますが、さらに、誘客の一層の促進を図るための様々な取組を関係者と連携をしながら進めていくという段階に入っていくと思います。

期待感の創出についての取組についてでありますが、まちなかの装飾についてはモニュメントの設置を行ってまいります。調整が整えば、年内からでもモニュメントの設置に入って、また、ばらのプランターあるいはバナーの更新や追加を装飾してやってまいります。それから2月の100日前には、ニコライバーグマンさんが来福してくれまして、フラワーパフォーマンスをしていただきます。それから、ボランティア研修やばらガイドの研修も含め、当日を想定した研修に入っているということになってまいります。そして、市民フォーラムを開催しながら、さらに理解を深めていくということであります。市民・企業提案型事業については、これまでもやってきていることを継続していきます。

こんな取組が今後待ち構えています。こうした取組をしながら、我々の世界バラ会議の他の世界会議にない特徴だと自負しておりますが、みんなで創り上げていく大会にしていきたいと思っています。

 

記者

職員の不祥事が10月11月と立て続けに続いております。冒頭、枝広市長自らも謝罪をいただいたところでございますけれども、上下水道事業管理者は二度と起こらないようにということでございました。これまで不祥事が起きるたびに、記者クラブで総務部長はじめ関係部署の職員の方々から、再発防止に努めるというような言葉を幾度となく聞いてまいりました。ですが、人事課に確認いたしますと、コンプライアンス研修のようなことといたしまして、ワークシートを使って各職場での意見交換がもたれているということで、しかも年に1回と聞いております。再発防止に努めるというお言葉がその都度聞かれておりますけれども、この言葉がいかにも紋切り型で空虚な言葉にならないよう、市長はこれからどのような指示を各関係職員にしていくのかということをお聞きします。

本当であれば、ここまでで質問を留めようかと思いましたが、会見前に「わしは案件がないから」というような言葉が、私の後方の職員から聞こえてまいりました。間違いではないかもしれませんけれども、今日の会見は市職員すべて皆さんが同じ案件を持っているというような認識で私はこの場に来ましたが、そういった声が聞こえてきたということに至極残念な思いでおります。記者の向こうには市民がいる、そういう思いで私は常日頃から仕事をしておりますが、記者の耳にそういう声が聞こえるということは、市民の皆さんに対しても、そういうような思いでおるというふうに思ってなりません。

以上、お尋ねしたところに関しまして、お聞きできればと思います。よろしくお願いいたします。

 

市長

今回の事案は、特に若い職員を指導監督する立場の課長職が起こした事案であるということで、特に重く感じております。

飲酒について言えば、毎年度開始早々、飲酒についての習慣を職員一人一人から聴取、あるいは自らチェックするチェックシートを出すことから、指導が始まるわけであります。今回、改めて、年末に向けて、再度、飲酒の習慣を一人一人確認する。そして、全職員に対して面談をしながら、しっかりと緊張感を持って職務を行っていくという思いを徹底させることとしています。これ以外についても、従来と同じことで済ますことのないよう、総務局長にはしっかりと伝えています。具体については、今後、総務局で検討し、さらなる綱紀の粛正の質が上がるように進めていきたいと思います。

それから、後段にご指摘がありました職員の意識の問題でありますが、もし、それが本当であるとすれば職員の緊張感の欠如を感じざるを得ません。日々、市民のために、市民のお手本となるよう、市民の信頼をいただくよう、職務に専念をしないといけない市役所職員の心構えについて、改めて考え直す機会も考えないといけないなというふうに思いました。

上下水道局については、事業管理者の方からお答えをさせていただければと思います。

 

上下水道事業管理者

1度失った信頼は、簡単に回復することは非常に難しいと思っています。研修については総務局と連携して行ってまいります。またあわせて、上下水道局独自で改めて外部の講師等を招聘して、二度と起こらないようにしていきたいと考えております。

 

記者

代表質問にありました世界バラ会議に関係して、追加で質問をさせてください。

全体的な話になりますが、世界バラ会議はこれまで取り組んできたばらのまちづくりを世界に発信する好機となると思います。これまで準備されてきたことなどの説明がありましたが、これまでの手応えや課題、そして、いよいよ来年は2025年を迎えますので、改めて本番においての意気込みについて聞かせていただきたいと思います。

 

市長

私たちにとって初めてとなる本格的な国際MICEでありました。そういう意味からしますと、手探りの状態から準備が始まりました。その間、職員も世界バラ会連合といったこれまでは接触したこともなかった国際団体と頻繁にやりとりをしてくれまして、意思疎通を深める中で、自ら行ってきた準備状況を確認しながら、本格的な取組は2018年のコペンハーゲン大会から始まりますから、少しずつ手応えを感じてきた6年近くになりました。改めて、ばら公園を見たり、駅の北口を見たりして感じることは、公共空間のばらの魅力が一段と増したような気がいたします。そして、多くのボランティアが手を挙げてくださって、みんなで創っていこうという思いが広がってきています。これらが先ほど質問でいただきました手応えということになるのではないかと思います。改めて言いますと、少しだけでありますが、自信を感じながら世界各国からのお客様を受け入れることのできる都市になってきているのではないかということであります。

一方で、課題でありますが、現時点で言いますと、先ほど報告しました128人の参加登録は決して少なくもないし多くもないと思います。ただ、128人の内訳を見ますと、海外からの参加者が107人、国内が21人となっています。最終的に大阪大会の場合は、国内国外は半々の参加者でありました。それが望ましいかどうかは別として、少し国内の参加者の出足がまだ鈍いのかなという感じがしています。日本ばら会と連携をしながら、日本ばら会に加盟しております各地域のばら会の皆さんに改めて連絡をし、さらには、世界バラ会連合と連携して、世界各国への呼びかけを強めていきたいと思います。幸い、国内のばら会からは団体で参加をしたいという声も届いておりますので、これからまだまだ参加者は増えると見ております。特にEarly Birdと呼ぶ参加登録費が割安で参加ができる期間が来年1月までであります。年を明けて、Early Bird期間内に、ある程度の参加申し込みがまとまってあるのではないかと思っております。これから年末年始にかけての誘客促進を評価していきたいと思っております。

意気込みでありますが、Rose Expoも含めまして、これからタイミングを見計らいながら、魅力的な具体的な内容のイベントを発表していきます。それを連続的に打ち出すことによって、さらに、国内あるいは世界からの注目を集め、それがこの世界バラ会議のさらなる魅力になっていくと思っています。ぜひ、我々の思いが、市外そして世界に伝わっていくよう頑張っていきたい、こういう意気込みを持って進めていきたいと思っています。

 

記者

先の衆院選を機に、103万円の壁の見直しの議論が本格化していますが、地方自治体の税収が減るという懸念の声が広がっています。枝広市長のご所見をお伺いさせていただけますでしょうか。仮に178万円にした場合、福山市ではどのぐらい影響が出るのか、減収額の試算があれば、お示しいただきたいです。

 

市長

基礎控除の額を現在の48万円から75万円引き上げるという議論が行われています。議論の背景にある期待される効果は、人口減少や人手不足の中にあって働き控えが行われているということの解消に繋がるということもあるのだろうと思います。一方で、ご質問にもありましたが、税収の不足も当然見込まれるということであります。まずは、国においてはこれから制度設計を議論していただくわけでありますが、プラスマイナス様々な影響をうまく調和できる、マイナス面についてはそのマイナスを緩和できるような制度設計をしていただくことを願いたいと思っています。

そして本市の現時点での税収減の影響についてのお尋ねがありました。改めて、基礎控除額を現時点の48万円から75万引き上げて、178万円までが税を納めなくてもいいという制度にした場合の個人市民税の減収額は約82億円になります。これはどういうマグニチュードなのかということでありますが、本市の個人市民税の令和5年度決算額が251億円ですから、それに対して約33%減収します。同じ令和5年度の決算ベースで、本市の税収額は781億になりますが、これから82億円減るということは1割強の税収の減になるということを意味するわけであります。決して小さくない大きな減収になるということは間違いありません。

 

記者

追加でもう1つお聞かせください。

市長は現在、中国市長会の会長も務められていると思いますが、この中国市長会の意見をまとめたり、市長会として国へ働きかけをしたりするお考えがあるのかどうかをお伺いさせてください。

 

市長

現時点では検討中でありますが、特にアクションを起こしておりません。すでに県レベルで議論がされております。

本市のケースで言いますと、個人住民税の市と県の割合は6対4というふうに按分されておりますので、まずは知事会のレベルで国に対してしっかり申し入れをいただいていれば、我々の思いもそこに含まれているというふうに考えています。改めまして、全国市長会の動きも見極めながら、中国市長会としてどうかっていうことも考えていきたいと思っています。

 

記者

先ほどの世界バラ会議の話で、Rose Expoも含めいろいろイベントをして魅力的なものにするということだったと思いますが、先月からRose Expoの前売り券などの販売が始まっていると思います。現在の状況、お客さんの部分の状況はどのような感じでしょうか。ご教授いただければと思います。

 

市長

10月17日からRose Expoの入場券の販売を開始いたしました。11月14日時点での販売状況をお話します。11月14日時点では67枚であります。うち市内は20枚、市外が47枚という状況であります。改めて付け加えておきますと、これまだ1カ月に満たない段階での状況であることには、ご留意をいただきたいと思っています。最終来場者の見込みは2万人であります。

これに向けて、現在は市の公式ホームページ内の専用サイトから申し込むオンライン販売のみとなっておりますが、12月からは楽天チケットやチケットぴあのサイトから購入も可能としています。また、福山駅観光案内所での販売も加えていきます。このようにこれから購入の選択肢がどんどん広がっていくという状況に至る前の段階ということで、ご理解いただければと思います。

 

記者

売れの想定の部分を現状でいうと、どのくらいの所感なのかご教示いただいてよろしいでしょうか。

 

文化観光振興部長

想定の販売数ということで、各月々の想定ということは事前には設けてございません。ただ市長も申し上げましたように、開始後1カ月ということと今後内容を順次発表していくということで、販売枚数を上げていきたいというふうに思っております。

 

市長

付け加えますと、正直、67枚はちょっと寂しいなというふうに思います。ただ、これは先ほど私申し上げませんでしたが、まだRose Expoの具体的なイベントが詳細には打ち出されておりません。何があるのだろうというのが、まだまだ多くの方には伝わっていない状況にあるので、ある意味仕方ないと言えば仕方ないです。これから、具体的なイベントのイメージを順次打ち出していきます。例えば、著名人のゲストの名前がこれから順次公表されていきます。また福山発のグルメの情報もこれから明らかになっていきます。それ以外にも、今準備をしているものが計画通り、少しずつ出ていきます。そういう意味では、今後において現時点で悲観も楽観もしておりません。

 

記者

福山港内港の埋立事業について、こちらの事業は地元経済界からも強い要望があって、ようやく国による土質調査をスタートするということで、改めてこの事業の期待される効果や、スタートに関して市長の見解を改めてお聞きしたいと思っております。よろしくお願いします。

 

市長

とても国においては、私たち福山市の思いをしっかりと受けていただいて、誠実に、しかも、これは大きな事業ですから、準備に時間かかることは仕方ないと思えば、スピード感を持って対応していただいているというふうに思っています。また、浚渫土砂の置き場については、国にとっても課題でありますから、そういう意味ではWin-Winの事業になる可能性があるというふうに思っています。

様々な立場の人から、様々な土地の活用についての意見も伺っておりますし、そして特に、地元に対してもしっかりとした事前の説明をしながら進めていくことが重要だと思っています。地元の6学区の責任者の方には、すでに国と市と土質調査の請負業者で説明をいたしております。反対の意見はありませんでした。その際出てきたのが、今後の土地の利活用については地元の声もしっかり聞いてほしいというご要望をいただいております。そして、埋立後の地盤について、液状化や極端な地盤沈下が起きないようなしっかりとした基盤を作ってほしいというお声もいただいております。1つ1つごもっともなご提案だと思っています。こうした声を受けながら、この埋立が始まる頃には、土地利用計画を策定するための地元の代表者も含めた協議会を作って、しっかりとした議論をしながら、どのような利活用につなげていくのか考えていきたいと思っています。

 

記者

11月2日に市のリサイクル工場で大きな火災がありました。この火災の再発防止についてのお考えを伺いたいと思います。

また現状、火災の原因としてリチウムイオン電池の可能性があるかもしれないっていう見立てが1つ可能性として挙げられていると思いますが、この電池の問題を突き詰めていくと、なかなか自治体だけの努力だけでは難しい部分、例えば、メーカーが処理のことまで考えるべきであるとか、国が何かしらルールづくりをするとか、そういった働きかけなどが必要なのかなと思いますが、そこについてお考えがあればお願いいたします。

 

市長

この火災について、まず一番心配したのが市民生活への影響であります。早速、担当部局からその点について聞きましたが、市民生活に大きな影響を与えることなく、やりくりしていけるのではないかという目途がついております。とはいえ、完全な復旧までには相当な時間がかかるだろうという見通しも現時点ではあります。しっかりとした分別が、まだ原因の特定には至っておりませんが、可能性とすれば、ごみのない不燃ごみの中に混入したリチウムイオン電池などの充電式電池から出火した可能性があるという当面の見立てにはなっておりますが、その確認もしっかりとした分別を市民の皆様方にはお願いをしたいと思っています。あるいは市民の皆さん方が分かりやすい分別のやり方に、さらに工夫を我々もしていかないといけないという思いがしております。

そして、さらに安全性を高めるために、先ほどご提案のあった2つの点でありますが、今お話を伺って、なるほどというふうにも感じました。そうしたことも含めながら、さらにどう安全性を高めるための取組があるのか、勉強をしてみたいと思います。

 

記者

補正予算で1点教えてください。議長車及び市長車の更新について、それぞれ更新される車の車種と金額の内訳、現在使用している車種、どれくらい使用しているかということを教えていただけたらと思います。

 

総務局長

また改めて説明はさせていただきます。今は20年近く乗っているマツダのMPVでありますし、車体にかなり影響が出ているということで、補修することがなかなか難しいような状況もあるということで購入の方を検討しています。また詳細につきましては説明をさせてください。

 

記者

ちなみにこれは購入ですか。レンタルですか。

 

総務局長

今のところの購入を考えています。

 

市長公室長

詳細については、別途リリースをさせていただきます。

 

記者

補正予算の中で、自転車駐輪場の整備事業についてお尋ねします。この2カ所ですが、整備のスケジュール感や、それぞれ2カ所の台数をどれぐらい見込まれているか、加えて、整備ができることでどれぐらいの台数を確保できるのか、そういったところを教えていただけますでしょうか。

 

企画財政局参事

まず、福山駅前広場協議会やデザイン会議の意見を踏まえて決定していこうと思っておりますので、年度内で早い時期に考えているところですが、台数など具体については今後になろうかと考えております。

 

記者

市長は今月上旬に駐輪場の整備にあたって、視察をされていると思います。その視察をされた感想や、必要性についてどのように思われたかということをお伺いさせていただきたいと思います。

もう1点は、まだ具体的なところは決まっていないということではありますけども、整備箇所について、どういう点を重視して整えていこうと考えていらっしゃるのかという点をお伺いさせてください。

 

市長

天満屋と自由軒の間のスペースに市有地がありますし、天満屋さんの駐輪場スペースもありますから、市の土地を駐輪場として1つ活用できればいいなという思いから視察をしました。それ以外に、私は市内歩くときには、ここに駐輪場があればいいなあという思いで、景色を見ています。これは2つ目の質問とも絡みますが、今回、駅周辺のにぎわい再生をするために、居心地のよい空間でもあらねばいけないと思いまして、当初は、自転車を利用する方々にご協力をいただきまして、これまではどちらかというとやや無秩序に駐輪していたスペースを整序化して、現状の駐輪場に停めていただくようにお願いをしてきました。

その結果、使い勝手のいい駐輪スペースが不足をしているという声に繋がってきています。何度も申し上げますように、駅前のデザイン会議の議論の中で、どこに駐輪場を設置するのが、我々が考える駅周辺あるいは駅前広場、そうした空間と調和をするのかというご意見をいただきながら、整理をしていきます。その際には、市民の声を聞くと、使い勝手のいいところに再び駐輪場を設置できればいいなというふうに思っています。

何を重視するのかということを言われましたが、それは今の駅前広場のコンセプトと使い勝手のよさがうまく調和するところが重視される場所ということになろうかと思います。そういうことを先行的にしたいということで、思いやり駐輪場を2カ所、これは高齢者と子ども連れに限定をさせていただきますが、そこからまずはスタートしていきたいという思いであります。

 

以上。

 

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)