
夏季所蔵品展「ポートレート -ひとびとが語るもの-」
夏季所蔵品展「ポートレート -ひとびとが語るもの-」
ジョヴァンニ・セガンティーニ《婦人像》
高橋秀《自画像》
高松次郎《パイプをくわえた男》
展覧会名:夏季所蔵品展「ポートレート -ひとびとが語るもの-」
会 期:2018年6月20日(水曜日) ~9月24日(月・休)
休 館 日:月曜日 ※ただし、7月16日(月曜日)、8月13日(月曜日)、9月17日(月曜日)、24日(月曜日)は開館、
7月17日(火曜日)、9月18日(火曜日)、25日(火曜日)は休館
開館時間:午前9時30分~午後5時
※ただし、8月31日(金曜日)、9月1日(土曜日)、7日(金曜日)、8日(土曜日)は午後7時まで
会 場:ふくやま美術館 2階常設展示室(福山市西町二丁目4番3号)
観 覧 料:一般300円(240円)高校生以下無料 ※( )内は有料20名以上の団体
次の方は特別展・所蔵品展ともに無料です。証明となるものを受付に提示してください。(注:証明書コピー不可)
○高校生以下の方
○社会福祉施設に入所されている方
○福山市・府中市・神石高原町に住所を有する65歳以上の方
○身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳等を所持する方及びその介護者1名
○キャンパスメンバーズ会員校の学生及び教職員
・福山市立大学 ・福山大学 ・福山平成大学・専門学校福山歯科衛生士学校 ・福山福祉専門学校
・福山YMCA国際ビジネス専門学校・穴吹(情報デザイン・医療福祉・動物・ビューティ)専門学校
・福山市医師会看護専門学校
次の会員の方は割引料金で観覧できます。会員証を受付に提示してください。(注:会員証コピー不可)
井原市立田中美術館友の会、奥田元宋・小由女美術館友の会、尾道市立美術館友の会、しぶや美術館友の会
華鴒大塚美術館友の会、メープルクラブ・メープルサロン会員(ひろしま美術館)、筆の里工房Pal会員
JAF会員(所蔵品展のみ)
要 旨:
美術史において、ポートレート(肖像画)は、主要ジャンルのひとつである。時代や地域によって、表現される内容や技法に違いはあるものの、近代までそのほとんどは、時の権力者や英雄などを写す顕彰を目的としたものだった。それらは時代を象徴するものであり、また後世に伝える記録であった。それゆえ、これらのポートレートには、依頼者の意向が強く反映されていたのである。
しかし、19世紀に写真術が発明されて、ポートレート写真が広まるにつれ、「写実」に対する考え方が変わっていくことになる。19世紀半ばまでのポートレートは、明暗法、遠近法といった高度な絵画技法を駆使するアカデミックで客観的な写実が推奨されていた。しかし、写真術はそのような高度な技法を用いることなく、迫真的なポートレートを作ることができる。そのため、19世紀の半ば以降、芸術家は、これまでの伝統的な色づかいや形とは異なる自由な発想で、モデルの個性を写し、新しい写実を創造したのである。その結果、肖像画や肖像彫刻は、依頼者の意向ではなく、描く側の主張がより強く反映されるようになった。モデルも多様化し、権力者や英雄から妻や子供、友人たち、さらには名もなき人々へと移っていった。
本展は、当館所蔵のポートレート(人の顔や姿などを写しとった絵や写真、彫刻作品)にスポットを当て、肖像画、自画像、婦人像、アノニマス(無名の)の4つのテーマに分け、近現代の豊かな肖像表現を紹介し、「ポートレート(肖像)」に対する意識の変遷を考えるものである。
展示構成
第1室 「ポートレート -ひとびとが語るもの-」 ――――――――――――――――― 計26 点
第2室 「日本の近代美術」 ―――――――――――――――――――――――――― 計29 点
第3室 「ヨーロッパの近代美術 」 ――――――――――――――――――――――― 計16 点
和 室 「松本コレクションの茶道具」 ――――――――――――――――――――― 計 5 点
合計 76 点
関連イベント:
(1)学芸員によるギャラリートーク
2018年7月20日(金曜日)、8月18日(土曜日)、9月21日(金曜日)
各日午後2時~ ※要所蔵品展観覧券
(2)「さがしっこゲーム inふくやま美術館」
2018年8月3日(金曜日)、10日(金曜日)、17日(金曜日)各日 午後1時~午後4時
対象:小学生~中学生
ゲームの正解者にはポストカードをプレゼント(各日先着100名様)