夏季所蔵品展 「高橋 秀」
2019年度 夏季所蔵品展「高橋 秀」
1.概要
高橋秀《祭りごと》1963年
高橋秀《恍惚の瞬間》1986年
高橋秀《風(fu)》2003年
高橋秀(1930-)は、福山市新市町出身の美術作家です。初期の抒情的な風景画は、1961年に安井賞を受賞するなど高く評価されますが、1963年にイタリアへ渡り、鮮やかな色彩の抽象作品へと伸展し、1990年代後半には、‘新琳派’と称するスタイルを確立しました。
本展では、高橋が20代頃に描いた《多度津の港》など初期の油彩画をはじめ、新人洋画家の登竜門で、画壇の芥川賞と言われた安井賞受賞の1961年当時に描いた《廃港》や、その2年後、イタリア政府招聘留学生としてローマに移住した頃の《日本の記憶》、1970年代の色彩豊かな独自のエロスの世界を表現した《ブルーボール#101》、そして、1990年代後半から今日、それまでの制作であえて敬遠してきた大和絵や琳派といった日本の伝統的な絵画様式を現代に生かした《風(fu)》など、あわせて46点により、60年余にわたる画業の足跡を顧みるものです。
夏季所蔵品展「高橋秀」目録 [PDFファイル/1.49MB]
2.展覧会詳細
ア.展覧会名
2019年度 夏季所蔵品展「高橋 秀」
イ.期間
2019年6月26日(水曜日)~9月16日(月・祝)
月曜休館
※ただし、7月15日(月・祝)、8月12日(月・休)、9月16日(月・祝)は開館。7月16日(火曜日)は休館。
ウ. 開館時間
9時30分~17時00分
※ただし、8月23日(金)、24日(土)、30日(金)、31日(土曜日)は19時00分まで開館。
エ. 会場
ふくやま美術館 2階常設展示室(福山市西町二丁目4番3号)
オ. 観覧料
一般300円(240円)、高校生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
※観覧料免除の方、割引料金で観覧できる方など詳しくは施設利用案内をご覧ください。
カ.展示内容
第1室 「高橋 秀」46点
第2室 「日本の近代現代美術」18点
第3室 「ヨーロッパ美術」19点
茶 室 「松本コレクションの茶道具」4点
会期中、2019年9月10日(火曜日)~9月16日(月曜日)の 7日間、2階常設展示室前にて「敬老の日特集 竹工芸 門田篁玉 百歳のわざ」(仮称)を開催します。
キ.関連イベント
●学芸員によるギャラリートーク
2019年6月28日(金曜日)、7月5日(金曜日)、7月20日(土曜日)、8月17日(土曜日)
いずれも14時00分~
※所蔵品展観覧券が必要です。