冬季所蔵品展「穴をのぞく/むすんでひらいて、またむすぶ」
冬季所蔵品展「穴をのぞく/むすんでひらいて、またむすぶ」
1.概要
今季の所蔵品展は、作品の新たな見かたを提案する2つの特集展示です。
1つ目のテーマは「穴をのぞく」。私たちの身のまわりには、たくさんの「穴」があります。五円玉に洋服のボタン、ハサミの持ち手からマンホールまで……。穴の中には何があるのか、穴の向こうはどうなっているのか。つい覗いてみたくなる「穴」は、魅力にあふれた存在です。
一方で、「ドーナツを穴だけ残して食べる」ことができないように、穴そのものには実体がありません。でも、もし「穴を除く」ことができたとしたら?
この展覧会では、穴の開いた作品はもちろん、かつて穴があった作品、穴がなければ生まれなかった作品など、穴にまつわる作品を大特集。あなたが見たことのない「穴ザー・ワールド」へご案内します。
2つ目のテーマとなる「むすぶ」という動作も、私たち人間にとってなじみ深く、身近な行為です。例えば、靴紐をむすんだり、古紙を束ねたり、あるいは髪を結ったり。むすぶ対象やむすび方、目的はそれぞれに異なるものの、生活の中で、特に意識せず、おこなっていることでしょう。
一方、「むすぶ」という言葉の広がりに目を向ければ、もっといろいろな場面に「むすび」が潜んでいることに気づかされます。友人と約束をむすぶ、東西を陸路でむすぶ、植物が実をむすぶ……。このように、私たちの身のまわりは、さまざまな「むすび」であふれており、また、美術作品にもあらゆる「むすび」を見つけることができます。
本展では、この2つのテーマに沿って観覧していくと、たくさんの「穴」や「むすび」を見つけていただけるよう構成しています。それぞれの美術品を普段と違った角度から見ることで、新たな魅力の発見をすることができるでしょう。
冬季所蔵品展「穴をのぞく/むすんでひらいて、またむすぶ」目録 [PDFファイル/6.04MB]
出品リストPDF [PDFファイル/304KB]
2.展覧会詳細
ア.展覧会名
冬季所蔵品展「穴をのぞく/むすんでひらいて、またむすぶ」
イ.会期
2025年1月2日(木) ~ 3月30日(日)
月曜休館
※ただし、1月13日(月・祝)、2月24日(月・休)は開館
1月14日(火)、2月25日(火)は休館
ウ. 開館時間
午前9時30分~午後5時
エ. 会場
ふくやま美術館 2階常設展示室 (福山市西町二丁目4番3号)
オ. 観覧料
一般310円(250円) 高校生以下無料 ( )内は有料20名以上の団体料金
※観覧料の減免、割引など詳しくは施設利用案内をご覧ください。
カ.展示内容
第1室 「穴をのぞく」———————————————————— 約47点
第2室・第3室 「むすんでひらいて、またむすぶ」——————— 約43点
茶 室 「松本コレクションの茶道具」————————————— 4点
キ.関連イベント
学芸員によるギャラリートーク
当館学芸員が作品の見どころを解説します。
日時:1月5日(日)、2月8日(土)、3月16日(日)
いずれも午後2時~
※要所蔵品展観覧券
ふくふくおはなし美術館
当館学芸員が進行役となって参加者同士が作品について語り合う鑑賞会です。
日時:2月16日(日)、3月20日(木・祝)
いずれも午後2時~
※要所蔵品展観覧券
井伏圭介《布目象嵌銅香炉》
香取秀真《金印(模造)》
小林徳三郎《俎板の野菜》
森谷南人子《針と糸》
南薫造《糸をつむぐ人》
宝竜桂子《支度》