夏季所蔵品展「夏季所蔵品展「抽象アートと性格判断」
夏季所蔵品展「抽象アートと性格判断」
松本陽子《ベイルシエバの荒野》1990年
20世紀初頭、ドイツやフランス、イタリアなどに登場した抽象アートは、すぐさま世界中に広まり、日本にも波及しました。第二次大戦後も、アンフォルメルや抽象表現主義、空間主義などが登場し、芸術の大きな傾向として定着し、現在に至っています。
抽象アートは、美術の枠を超え、デザインや建築、工芸、生活用品にも影響を及ぼし、現代の生活全般に浸透してきています。しかしながら、美術に限定して見ると、抽象アートは、「わからない」芸術の代名詞のように扱われことが多く、その鑑賞法が定着していないのが実態であります。
21世紀を生きる私たちにとって、抽象アートを理解することは、現代的なセンスを身につけることを意味し、その鑑賞法の獲得は、現代を生きるためのリテラシー(応用力)となると考えらます。
この特集展示では、抽象アートの鑑賞法として、C.G.ユングの心理タイプ論による性格判断法を利用します。8つの心理タイプに分けた実際の抽象絵画の鑑賞を通して、自分の好み作品を知るとともに、自分の性格判断をも認識していくものです。抽象アート鑑賞法の新しい試みとなります。
期 間 2017年6月28日(水) ~ 9月10日(日)
月曜休館 *7月17日(月・祝)、8月14日(月)は開館、7月18日(火)は休館
開館時間 午前9時30分~午後5時
*8月25日(金)、8月26日(土)、9月1日(金)、9月2日(土)は午後7時まで開館
会 場 ふくやま美術館 2階常設展示室(福山市西町二丁目4番3号)
観 覧 料 一般300円(240円) 高校生以下無料 ( )内は20名以上の団体料金
■次の方は無料です。(証明となるものを各受付にご提示ください。)
・社会福祉施設に入所されている方。
・福山市,府中市,神石高原町に住所を有する65歳以上の方。(運転免許証や健康手帳など,住所・年齢が確認できるものが必要)
・身体障害者手帳,療育手帳,精神障害者保健福祉手帳を持参する方及びその介護者の方。
ジャコモ・バッラ《空中飛行》
クルト・シュヴィッタース《抽象19(ヴェールを脱ぐ)》
ルチオ・フォンタナ《空間概念-銀のヴェネツィア》
山口長男《堰形》
主 催:(公財)ふくやま芸術文化振興財団 ふくやま美術館
展示構成
第1室:日本の抽象アート 30点
第3室:ヨーロッパの抽象アート 21点
第2室:日本の近現代美術 25点
和 室:松本コレクション 5点 計81点
関連イベント
(1)講演会「心のありようと抽象アート」日 時:7月16日(日)午後2時~
講 師:松本順正(精神科医)
会 場:ふくやま美術館 2階講義室
定 員:70名 先着順 聴講無料
(2)学芸員によるギャラリートーク日 時:8月18日(金)午後2時~
会 場:ふくやま美術館2階常設展示室
夏季所蔵品展目録 ・展示リスト[PDFファイル]
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