常設展
印刷用ページを表示する 掲載日:2019年2月9日更新
第1展示室
ここでは、菅茶山を中心に江戸時代後期の文化・教育に関する収蔵品展や特別展を行います。
菅茶山(1748~1827)は神辺宿に生まれ、京都で朱子学を那波魯堂に古医方を和田泰純に学び、1775年(安永4年)神辺七日市に私塾を開きました。その名称は「金粟園」のちに「黄葉夕陽村舎」「閭塾」と呼ばれ、1797年(寛政9年)に福山藩の郷校となって「廉塾」と称するようになりました。塾では、菅茶山のほかに都講(塾頭)によって四書五経を中心に漢学の素養を身に付ける講義が行われました。
「宋詩に学べ」という文芸運動を西日本で完成させた茶山は「当世随一の詩人」と評され全国から多くの文人が来訪しました。
第2展示室
ここでは、神辺町ゆかりの画家の作品などを展示します。また年数回の企画展も開催します。
金島桂華(1892~1974)は神辺町湯野に生まれ、西家桂州・平井直水・竹内栖鳳に学びました。帝展・文展・日展に出品し、文部大臣賞や芸術院賞等受賞しました。画塾衣笠会を主宰して後進の指導にもあたりました。
猪原大華(1897~1980)は神辺町八尋に生まれ、土田麦僊・西村五雲に師事し、帝展・文展・日展・晨鳥社展等に出品し、内閣総理大臣賞・日本芸術院恩賜賞を受賞しました。また大学教育にも長年携わっています。
両画伯は福山市名誉市民。