福寿会館南茶室
印刷用ページを表示する 掲載日:2014年3月1日更新
南茶室は、「望城亭」と呼ばれ、表千家お家元より頂戴した名といわれおり、1942年(昭和17年)西茶室と同じく笛吹嘉一郎氏が造った建物です。
東南側に玄関があり、これを入ると手前に3畳台目下座床の小間、西側に8畳の茶室を配し、裏手に水屋を置いています。
北側にも3畳の茶室があり、合計4部屋からなっています。8畳の茶室には、9尺の袋床、左3尺が袋になり、
炉の位置は本勝手になっています。
庭には、外路地・内路地があり、それぞれ門・中潜(なかくぐり)・外待合・内待合・雪隠が設置されています。
蹲(つくばい)は2か所にあり、広間の前には下りつくばい、小間のにじり口前には古代礎石形のつくばいがあります。
特に中潜(なかくぐり)は、外路地・内路地を隔てる障壁に、にじり口を思わす戸を設けたもので、
この作法は江戸時代の茶人金森宗和の考案によると伝えられています。