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福寿会館和館

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年3月1日更新

施設概要

福寿会館は、海産物商で財を成した安部和助(あんべわすけ)氏が、

昭和初期(本館は1935年(昭和10年)から1937年(昭和12年)頃まで)に

建造したもので、建物は本館・西茶室・南茶室・西蔵・東蔵・洋館があり、すべて国の登録有形文化財となっています。

敷地は7,395平方メートル(約2,240坪)で、建坪は872平方メートル(約265坪)、木造平屋一部2階建てになっています。

福山城の北東に位置し、江戸時代には福山藩の御用米を納める五千石蔵が軒を連ねていました。

福寿

【本館】

本館は、平屋で「数寄屋(すきや)造り」を基本に造られています。

表玄関は、「檜皮葺(ひわだぶき)」・神社を思わすような

「拝殿(はいでん)造り」の「唐破風(からはふ)屋根」で、天井は一部格子状の「格(ごう)天井」になっています。

福寿

部屋割りは、大広間.広間.玄関の間.玄関控えの間.北客室の、合計5室が客を迎える間です。

大広間は、21畳で、正面中央に9尺の床、右側にはちがい棚、

左の棚には天袋・地袋、手前には書院があり貴人(きじん)畳が敷かれています。

大広間

大広間の続きには、14畳の広間があり、一間床の左側にびわ床がついています。南側の広縁からは、

庭園越しに城を眺望できるように設計されており、特に目前にそびえる天守閣の雄壮な姿は絶景です。

庭から見た福山城

北の6畳間の客間は、閑静な部屋で、障子越しに眺める坪庭は、「わび」の心を誘う趣向がこらされています。

福寿 

西茶

【西茶室】

西茶室は、本館西側に渡り廊下を介して建てられており、本館との調和がはかられた、瀟洒(しょうしゃ)な造りの数奇屋風建築で、

1940年(昭和15年)、数寄屋造りの巨匠として名を馳せた笛吹嘉一郎(うすいかいちろう)氏の建築によるものです。

西茶室1 福寿

利休好の3畳台目の茶室と、北側に2畳中板付茶室を配し、それぞれに水屋がついています。水屋の天井は船底天井です。

西茶室2

 

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