秋季所蔵品展 「南 薫造 イギリス、インド、瀬戸内の風景を巡って」
2019年度 秋季所蔵品展
「南 薫造 イギリス、インド、瀬戸内の風景を巡って」
1.概要
《夏》1919年
《老松のある海》
《夜景-川面》
南薫造(1883-1950)は、呉市安浦町出身の洋画家です。安定した構図と鮮やかな色彩により、温かみのある、どこか懐かしみを感じさせる多数の作品を残しました。
1907年、東京美術学校卒業後、イギリスに留学し、ターナーやホイッスラーなどの絵画から色彩の豊かさを学ぶと同時に、ジョットやエジプト美術のプリミティヴな形態に強い関心を示すなど、幅広い作風を獲得しました。帰国後はあくまで自然に基づきながらも、印象派風の筆触分割を用いたものからフォーヴィスム的な勢いのあるタッチで描かれたものまで、多彩な作品を発表し、官展で受賞を重ねました。その後、東京美術学校教授、帝国美術院会員、帝室技芸員を歴任するなど、中央画壇で華々しく活躍しています。
本展では、留学時の光の繊細な移り変わりを表現した水彩画、帰国後の日本情緒香る故郷の風景を描いた油彩画、1916年インド旅行時の水彩画、第1回帝展に出品された成熟期の代表作《夏》など、イギリス、インド、瀬戸内の風景を描いた作品を中心として、日本近代洋画史に不滅の足跡を残すその画業を辿ります。
目録1 [PDFファイル/1.6MB]
目録2 [PDFファイル/91KB]
また、秋季所蔵品展会期内の10日間のみ、2階常設展示室前において、特集展示「103歳の技 門田篁玉 竹工芸の世界」を開催します。本年103歳を迎えられる駅家町出身の竹工芸家、門田篁玉(もんでんこうぎょく)の作品6点(作家蔵)を展示いたします。観覧無料ですので、秋季所蔵品展と合わせてぜひご観覧ください。(詳しくは下記の[ク.特集展示「103歳の技 門田篁玉 竹工芸の世界」について]をご覧ください。)
《うねり》作家蔵
門田篁玉さん
2.展覧会詳細
ア.展覧会名
2019年度 秋季所蔵品展「南 薫造 イギリス、インド、瀬戸内の風景を巡って」
イ.期間
2019年9月19日(木曜日)~12月8日(日曜日)
月曜休館
※ただし、9月23日(月・祝)、10月14日(月・祝)、11月4日(月・休)は開館。9月24日(火)、11月5日(火曜日)は休館。
ウ. 開館時間
9時30分~17時00分
※ただし、11月8日(金)、9日(土)、15日(金)、16日(土曜日)は19時00分まで開館
エ. 会場
ふくやま美術館 2階常設展示室(福山市西町二丁目4番3号)
オ. 観覧料
【9月30日まで】一般300円(240円)、高校生以下無料
【10月1日より】一般310円(250円)、高校生以下無料
※( )内は有料20名以上の団体料金
※観覧料の減免、割引など詳しくは施設利用案内をご覧ください。
カ.展示内容
第1室「南 薫造」49点
第2室「日本の近代現代美術」17点
第3室「ヨーロッパ美術」19点
茶室「松本コレクションの茶道具」4点
キ.関連イベント
●学芸員によるギャラリートーク
2019年9月27日(金)、10月19日(土曜日)、11月9日(土曜日)、11月29日(金曜日)
いずれも14時00分~
※所蔵品展観覧券が必要です。
ク.特集展示「103歳の技 門田篁玉 竹工芸の世界」について
会期:2019年9月19日(木曜日)~9月29日(日曜日)
※9月23日(月・祝)は開館、9月24日(火曜日)は休館。
会場:ふくやま美術館 2階常設展示室前
観覧料:無料
展示内容:作家蔵作品6点