秋季所蔵品展「形のユーモア―おもしろ彫刻大集合!」
秋季所蔵品展「形のユーモア―おもしろ彫刻大集合!」
1.概要
ルービックキューブは、立方体を各辺三等分され、27個の立方体に分かれていますが、中央部に位置する核の立方体は目に見えません。当館の所蔵作品である堀内正和《27番目の立方体―C》は、この構造に着目した作品で、通常であれば目にすることのない中央の立方体を、三角柱と素材の反射によって浮き上がらせます。一般的に、こうした作品は「抽象彫刻」と言われますが、この呼び名は形から受ける印象に基づくもので、必ずしも表している内容が「抽象的」であるとは限らず、ほとんどが鉄や木など物質的な素材によって構成する手法をとっています。
本展は、こうした「抽象彫刻」に込められた幾何学や素材、造形的な側面に対する関心を探り、「抽象だから難しそう」というイメージを払拭し、具体的な見方を提案するものです。また、彫刻作品だけでなく、平面作品に分類される支持体を加工した絵画作品も取り上げ、20世紀から現代の我々にまで続く「彫刻」概念の変遷をたどります。
秋季所蔵品展「形のユーモア-おもしろ彫刻大集合!」目録 [PDFファイル/1.05MB]
出品リスト [PDFファイル/242KB]
2.展覧会詳細
ア.展覧会名
秋季所蔵品展「形のユーモア—おもしろ彫刻大集合!」
イ.会期
2024年10月3日(木)~12月15日(日)
月曜休館
※ただし、10月14日(月・祝)、11月4日(月・休)は開館、10月15日(火)、11月5日(火)は休館
ウ. 開館時間
午前9時30分~午後5時
エ. 会場
ふくやま美術館 2階常設展示室 (福山市西町二丁目4番3号)
オ. 観覧料
一般310円(250円) 高校生以下無料 ( )内は有料20名以上の団体料金
※観覧料の減免、割引など詳しくは施設利用案内をご覧ください。
カ.展示内容
第1室「形をさがそう!」 ――――――――――――――――――計35点
第2室「これも彫刻!あれも彫刻!」 ―――――――――――――計9点
和室 「松本コレクションの茶道具」 ―――――――――――――計5点
合計49点
キ.関連イベント
(1)学芸員によるギャラリートーク
当館学芸員が作品のみどころを解説します。
2024年10月5日(土)、11月4日(月・休)各日午後2時~
※要所蔵品展観覧券
(2)ふくふくおはなし美術館(対話型鑑賞会)
当館学芸員が進行役となって参加者同士が作品について語り合う鑑賞会です。
2024年11月17日(日)、12月15日(日)各日午後2時~
※要所蔵品展観覧券
堀内正和《27番目の立方体―C》
篠田守男《TC1969》(c)篠田守男
土谷武《植物空間6》