冬季所蔵品展「何もないと思いきや……/特集 高橋秀新収蔵品展」
冬季所蔵品展「何もないと思いきや……/特集 高橋秀新収蔵品展」
1.概要
所蔵品から、一見すると「何もない」ように思える作品が一堂に会します。「ただ真っ白なだけの作品に見えるけど、実は……」など、作品には仕掛けがたくさんあります。たとえば、ブッリによる版画作品《大きい白》や、カステッラーニの《白い表面》などは白一色の作品ですが、よくよく観察すると、表面上にさまざまな凹凸が設けられていることに気付くでしょう。しかし、こうした微細な作品の表情は、画像だけで十分に魅力的に見せることは困難です。画像と実物の違いを感じること、またそうした体験を通じて、作品の一面を発見していく楽しさを感じていただくことを目指します。
また、第2室では、高橋秀(1930-)の特集展示を行います。初期作品から渡伊後に画風を確立した頃の作品、また日本帰国後、和風モチーフに回帰していく作品まで、昨年寄贈された作品をもとに高橋の画業をたどります。

冬季所蔵品展目録PDF [PDFファイル/2.02MB]
出品リスト [PDFファイル/473KB]
2.展覧会詳細
ア.展覧会名
冬季所蔵品展「何もないと思いきや……/特集 高橋秀新収蔵品展」
イ.会期
2026年1月2日(金)~3月29日(日)
月曜休館
※1月12日(月・祝)、2月23日(月・祝)は開館、1月13日(火)、2月24日(火)は休館
ウ. 開館時間
9:30~17:00
エ. 会場
ふくやま美術館 2階常設展示室 (広島県福山市西町二丁目4番3号)
オ. 観覧料
一般310円(250円) 高校生以下無料 ※( )内は有料20名以上の団体料金
※観覧料の減免、割引など詳しくは施設利用案内をご覧ください。
カ.展示内容
第1室「何もないと思いきや……」 ――――――――――――――計39点
第2室「特集 高橋秀新収蔵品展」 ―――――――――――――――計16点
茶室 「松本コレクション」 ―――――――――――――――――計5点
合計60点
キ.関連イベント
■学芸員によるギャラリートーク
当館学芸員が作品の見どころを解説します。
日時:1月11日(日)、3月21日(土) 14:00~
■ふくふくおはなし美術館(対話型鑑賞)
当館学芸員が進行役となって参加者同士が作品について語り合う鑑賞会です。
日時:2月8日(日)、3月28日(土) 14:00~
※いずれも所蔵品展観覧券が必要です。

アルベルト・ブッリ《大きい白》1981年
©SIAE, Roma & JASPAR, Tokyo, 2025 G4082

高橋秀《受胎告知》1970年




