本文
加茂中学校-閉校式を開催しました
日時・場所
2023年(令和5年)3月23日(木曜日) 15時00分から
加茂中学校 体育館
内容
閉校式 |
1 開式の辞 8 閉式の辞 |
閉校式
1 開式の辞
2 市長式辞
福山市長 枝広 直幹
加茂中学校の前身は,1947年(昭和22年)に設立された深安郡加茂村立加茂中学校と深安郡加法村立加法中学校に遡ります。両校は,1949年(昭和24年)に合併し,深安郡学校組合立深安中学校となりますが,以来74年の長きにわたり地域に支えられながら,歴代校長,教職員,そして生徒が心を一つに,輝かしい歴史と伝統を刻んでまいりました。
ここ加茂の地は,京都の賀茂神社に由来するとされ,神社の前を流れる加茂川や,北山,上加茂,下加茂など,縁のある地名がたくさんあります。古くは古墳文化も栄えたとされ,また,文学者で福山市の名誉市民でもある井伏鱒二さんもこの地で誕生しました。
中学校では,2009年(平成21年)から御当地検定「加茂知っとる検定」を始め,加茂の歴史,文化,自然などに関する知識を深め,郷土を愛する心を育んできました。
また,地域の方々との交流を大切にし,花いっぱい運動,加茂川一斉清掃,敬老会,加茂学区駅伝,マラソン大会など,学校行事や地域行事,ボランティア活動を通して「感謝・感動・思いやりの心」を持った生徒の育成にも取り組んでこられました。
4月からは新しい加茂中学校として再スタートします。生徒の皆さんは,自然豊かな山野や広瀬のことも学びながら,友だちと一緒に,新たな歴史の1ページを開いていってください。
これまで新たな学校の門出に向けて御尽力をいただきました皆様に感謝を申しあげます。福山市及び教育委員会は,これからもしっかりと生徒たちを見守り,学校づくりに全力を尽くしてまいります。引き続き皆様の御理解と御協力をお願い申しあげ,閉校にあたっての挨拶といたします。
3 来賓代表あいさつ
福山市議会 議長 熊谷 寿人 様
加茂中学校は1947年(昭和22年)に,深安郡加茂村立加茂中学校,深安郡加法村立加法中学校として開校されました。そして1949年(昭和24年)の両校合併以来,長年にわたり,加茂の地で多くの優れた人材を輩出され,加茂地域の教育の拠点として発展してきました。この度,その歴史に幕を下ろすことになりますが,今日に至るまで,地域・保護者の皆様,先生方には大変な御理解・御協力をいただき,心より感謝申しあげます。
さて,生徒の皆さんは4月から新たな「加茂中学校」となったこの学び舎に通われることと思います。これから,戸惑ったり,悩んだりすることがあるかもしれません。そのときは,先生や保護者の方,あるいは地域の方に遠慮なく相談し,明るく,楽しく,有意義な学校生活を送っていただきたいと思います。そして,それぞれの未来に向かって大きく羽ばたいていくことが,加茂中学校の閉校を意義あるものにしていくと考えております。
市議会といたしましては,少子化が進む中で,子どもたちへのより良い教育をどのように保障していくかということについて,引き続き保護者や地域の皆様と一緒になり,それぞれの理解が深まる形で考えていきたいと思います。
結びにあたり,加茂中学校の長きにわたる歴史に敬意を表し,また,生徒の皆さんが4月からも毎日楽しく元気に学ばれることを心からお祈り申しあげ,挨拶といたします。
加茂学区まちづくり推進委員会 委員長 小林 弘志 様
本校は1949年(昭和24年)に深安郡学校組合立深安中学校として生徒数489人で出発いたしました。それから74年の歴史を刻み,この学び舎を巣立った延べ9641人の卒業生が各方面で活躍されております。歴代の校長先生をはじめ,先生方並びに同窓生の皆様,PTA,地域の方々の温かい支援によるものと心より感謝申しあげます。
また在校生徒の皆さんは,加茂川一斉清掃,お年寄りをお招きする会,駅伝マラソン大会,加茂知っとる検定等々,まちづくり活動にも積極的に参加をしていただいております。今年度は加茂交流館の落成式にも協力いただきました。この場をお借りして厚く御礼申しあげます。
現在,教育をとりまく環境も大きく様変わりし,学校再編により4月から山野中学校,広瀬中学校,加茂中学校が一緒になり,新たな加茂中学校がスタートいたします。山野・広瀬地域の皆様の心温まる御配慮により,校名,校歌,校章などはすべて現在の加茂中学校のものを引き継ぐ形としていただきました。この体育館に掲げてある「感謝・感動・思いやり」の精神で,新たな友と一緒に新しい加茂中学校のスタートしていただくようお願い申しあげます。
結びにあたり,これまで加茂中学校に携わり,御尽力いただいたすべての方に感謝申しあげ,これからも変わらぬ御理解と御協力を賜りますようお願いし,御挨拶に代えさせていただきます。
4 生徒代表の言葉
加茂中学校生徒 池田 大悟 さん
皆さんはこの学び舎にどのような思い出がありますか。毎日授業を受けた教室,大好きだった体育館,無邪気に走り回ったグラウンド,加茂中学校の一つ一つに大切な思い出が詰まっていることでしょう。私は校歌にとても思い入れがあります。私たちが入学してすぐに休校期間に入りました。学校再開後も校歌を歌うことができず,歌詞どころか旋律すらもなかなか覚えられずにいました。そのような中,3年生の総合的な学習の時間で,卒業生の方から加茂中学校の歴史についてお話を伺う機会がありました。そこで,加茂中学校の校歌には,歌詞に加茂の志が表れていることを知りました。校歌の2番にある「楽欒(まどい)」という言葉には,円座になって座り,生徒一人一人が手を取り合って語り合い,学びを深めていこうという意味が込められています。このお話を聞き,今だからこそみんなで協力し,コロナに負けず,思い出に残ることをやりたいと考えるようになりました。そこで「加茂祭」と称し,「体育の部」と「文化の部」を合わせた行事を企画しました。コロナ禍での学校生活を支えてくれた家族や,地域の方への感謝の思いを伝えた応援演技,各クラスの団結力を高めたはちまき,どれも思い出深いものになりました。「加茂祭」を通して,お互い思いやり,一致団結して競い合う「楽欒」を実現できたように感じました。
日頃から応援してくださる地域の温かい支えがあったからこそ,自分たちが成長できたのだと思います。今日で加茂中学校は74年という長い歴史に一度幕を閉じ,新たな中学校へと生まれ変わります。新しい「加茂中学校」になっても,生徒が伝統をつないでいくこと,「感謝・感動・思いやり」を大切にしてほしいです。
私は,加茂中学校の最後の卒業生であることを誇りに思い,先輩方に続いて活躍できるよう,一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。たくさんの貴重な思い出をありがとう,加茂中学校。
5 校歌斉唱
6 校旗返納
7 校長あいさつ
加茂中学校 校長 伊田 典子
本校は74年前,深安中学校として開校して以来,9641名の卒業生が巣立っていきました。今年度閉校するにあたり,3年生とともに開校当時中学生だった地域の方からお話を聞く機会がありました。その話では,当時の卒業式に間に合うように生徒も一緒になって校舎の木材や瓦を運んだこと,校庭の木を植えるために家にある木を大八車にのせて運んだこと,「日本一輝く学校にしよう」と全校生徒がぬか袋で床を磨いたこと,そして初代校長の野島勉先生が親交のあった詩人の木下夕爾先生に本校の校歌を作詞していただき,「地域の様々な方が加茂中学校に集まり,語り合う場にしたい」という願いを校歌の詞に込めたことなど,新しくできた中学校への熱い思いと願いを次々とお話されました。そのお話を聞きながら,その熱い思いや願いが今の加茂中学校につながっているのだと確信しました。
毎日,登下校する生徒を見守ってくださったり,駅伝,マラソン大会で沿道で温かい声援を送ってくださったり,「毎朝元気な挨拶をありがとう。その挨拶で元気が出ます。」と生徒へ感謝の手紙を送ってくださったりと,地域の中で本校の生徒は見守られ,育てていただいていることを実感しています。
今年度で現在の加茂中学校は閉校します。しかし,過去1つの町だった山野・広瀬・加茂が4月からは一つの地域となり,それぞれの良さを出し合い,新しい加茂中学校が開校します。ここにいる新しい加茂中学校の第1期卒業生となる2年生の皆さん,第2期卒業生となる1年生の皆さん,加茂中学校に対する熱い思いと願いをこれからもつないでいってください。
また,この会場にいらっしゃる皆様,引き続き加茂中学校に温かい御支援御協力をよろしくお願いいたします。これからも「人・もの・こと」をつなぎ,「感謝・感動・思いやり」の心をもった生徒を育てる,新しい加茂中学校にしていくことを約束し,挨拶といたします。
8 閉式の辞
次第 等
加茂中学校閉校式・閉校記念式典次第 [PDFファイル/443KB]