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秋の所蔵品展 「没後90年呉昌碩の世界ー印と書画」を開催します

印刷用ページを表示する 掲載日:2024年10月1日更新

秋の所蔵品展「没後90年呉昌碩の世界-印と書画」を開催いたします。

秋の所蔵品展 没後90年呉昌碩の世界ー印と書画の画像

概要

 浙江省安吉に生まれた呉昌碩(1844-1927)は、詩、書画、篆刻に優れ、「清代最後の文人」と評された芸術家です。1860年(咸豊10)、17歳のとき太平天国の乱で一家は離散し、各地を流浪するなど苦難を強いられましたが、5年後にようやく帰郷を果たすと、科挙の秀才(官吏登用試験)に合格して頭角を現します。しかし官界を好まなかった彼は、専ら金石学、詩書、篆刻に没頭し、自らの作品を売ることで生計を立てていきました。

 幼少期から詩や書を学んだ昌碩は、現存最古の石刻文字資料である秦時代の《石鼓文》に深く傾倒し、その臨書に止まらず独自の篆法を確立します。それは行草書、画、篆刻にも反映され、強靭な骨格を特長とする個性溢れる作風を完成させたのです。とりわけ幼少期から晩年に到るまで盛んに制作を続けた篆刻は、鈍刀を用いた素朴で力強い作風が近代日本の文人たちの好尚に合致し、富岡鉄斎、日下部鳴鶴、内藤湖南らが愛用したことが知られるように、わが国の書道界に多大な影響を与えました。

 今展では、西冷印社社長、そして上海書画協会会長に就任し、高い名声を得た70歳代の書画を中心に、刻印や友人の沈石友が所蔵した硯などを展観します。また子息で父の影響を強く受けた呉蔵龕と呉東邁、親交のあった王一亭、趙起、王个簃ら芸術家たちの作品もあわせてご紹介します。

1. 展覧会名

         秋の所蔵品展 「没後90年 呉昌碩の世界-印と書画」

2. 会 期 

         2017年11月3日(金) ~12月17日(日)

         月曜休館 

         ※11月3日(金曜日)は文化の日で観覧無料

3. 開館時間   

           午前10時~午後7時

4. 会  場  

           ふくやま書道美術館 特別展示室

5. 観覧料

           一般150円(120円) 高校生以下無料

            ( )内は20名以上の団体料金

6. 関連事業    

           記念講演会

           講師:呉越氏(呉昌碩記念館館長)

           日時:11月30日(木)午後2時~

           会場:エフピコRiM 9階スカイホールA

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