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夏の所蔵品展2『書を楽しむー「漢字の魅力」その姿・表情』を開催します。

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年7月15日更新

夏の所蔵品展2 書を楽しむ -「漢字の魅力」その姿・表情

ふくやま書道美術館では、2019年7月24日(水曜日)から9月16日(月・祝)の期間で

夏の所蔵品展2「書を楽しむ -『漢字の魅力』その姿・表情」を開催します。

夏の所蔵品展2 書を楽しむ -「漢字の魅力」その姿・表情

概要

   

現存最古の中国の文字は、紀元前14世紀から前11世紀にかけて栄えた殷代後期の遺跡(河南省安陽市)から
出土した甲骨文です。甲骨文は、国政や農耕の吉凶を占うために、亀甲や獣骨に刻まれた文字のことで、
その数は、当時既に指事、象形、仮借といった意味に分類することができるほどに多く存在しました。

 その後、紀元前11世紀に、殷周革命で殷王朝が瓦解し、西方に起こった周が天下を統治するようになると、
祭祀用に用いられた青銅器の表面に金文(きんぶん)と呼ばれる文字が鋳込まれるようになります。春秋戦国時代
には、この他にも、木簡や竹簡をはじめとして、様々なものに文字が施されますが、石に文字を刻んだ石刻文字も
その一つで、その最古の文字、石鼓文(せきこぶん)は秦の時代に製作されたと考えられています。さらに、
紀元前221年に秦の始皇帝が天下を統一すると、それまで国や身分によりばらばらであった文字が統一され、
公式の書体、小篆(しょうてん)が生まれました。以上の文字の書体を総称して篆書(てんしょ)といい、縦長で左右対称
の形象、曲線の多用、均一な太さの線を特徴とします。

篆書の形は速写に向かない書体だったため、やがて篆書を簡略化した隷書が生みだされます。画数が省略化され、
縦画も短くなり、直線を多用した古隷が生み出されたのです。また、後漢時代には、横画や斜画に波磔(はたく)と呼ば
れる大きな払いをもつ隷書(漢隷)が隆盛を極めました。波磔を持つ隷書は八分(はっぷん)と呼ばれています。

また、漢代は、隷書が書体として完成する一方で、実用のために、さらに簡素化された草書、行書が隷書の補助的
書体として現れた時代でした。草書や行書は、東晋の王羲之によって、芸術の域にまで高めたられたことで知られて
います。

そして、三世紀頃には、線の起筆、収筆などを明確にし、一点一画を理知的に構成した楷書が誕生し、唐初には、
欧陽詢と虞世南によって楷書が完成されます。楷書は、書体としての完成度が高く、これ以降新しい書体は生まれて
いません。

 

本展は、「親子でかく古代文字展」に合わせ、当館所蔵の主に清代以降の篆書・隷書・楷書・行書・草書の作品を
展観し、漢字の成立と展開の流れをご覧いただきながら、その姿や表情にみえる漢字の魅力をお伝えするものです。

会期

    2019年7月24日(水曜日)~9月16日(月曜日・祝日)     

開館時間

    午前10時~午後7時

休館日

    月曜日
    ※ただし8月12日(月・休)、9月16日(月・祝)は開館、9月4日(水曜日)は休館

観覧料

    一般150円(120円)高校生以下無料 
    ※( )内は20名以上の団体料金

 

  

          

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