冬の所蔵品展2「没後15年 村上三島の世界」
冬の所蔵品展2 「没後15年 村上三島の世界」を開催いたします。
概要
村上三島(1912~2005)は愛媛県上浦町(現・今治市)大三島の出身。15歳で片山萬年のもとで書の道を志し、1945年(33歳)に辻本史邑に師事して本格的に頭角を現しました。そして、中国明清時代の文人、王鐸の連綿草に傾倒し、奔放で躍動感あふれる独自の書風で現代書壇に新たな境地を開いたのです。篆・隷・楷・行・草の各書体を駆使し格調高い作品を数多く残したほか、晩年には良寛にならった日本的情趣の作品も発表するなど、2005年に93歳で没するまで休むことなく創作活動を続けました。また、日本書芸院の理事長を10年にわたって務めるなど、関西書壇のリーダーとして活躍。日展や読売書法展の要職を歴任し書壇の発展に貢献しました。書の将来を考え、話し言葉の漢字かな交じり文(調和体)による作品を提唱するなど、生涯書の革新の先頭に立ち続け、数多くの足跡を残しました。
本所蔵品展は、村上三島没後15年の節目にあたり、当館の所蔵の三島の作品27点と、三島が傾倒した王鐸の作品7点や傅山2点、李廉士1点を合わせて展示いたします。さらに、これに硯5点、印材1点を加え、総計43点を展観します。
1. 展覧会名
冬の所蔵品展2 「没後15年 村上三島の世界」
2. 会 期
2020年2月6日(木曜日)~3月31(火曜日)
※月曜日休館、 但し2月24日(月曜日)は開館、2月25日日(火曜日)は閉館
3. 開館時間
午前10時~午後7時
4. 会 場
ふくやま書道美術館 特別展示室
5. 観覧料
一般150円(120円) 高校生以下無料
( )内は有料20名以上の団体料金