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所蔵品展「書体を楽しむ -篆隷楷行草‐」

印刷用ページを表示する 掲載日:2024年10月1日更新

2014年 夏の所蔵品展I「書体を楽しむ-篆隷楷行草-」

 

ふくやま書道美術館では、2014年6月6日(金)から7月13日(日)まで

夏の所蔵品展I 「書体を楽しむ-篆隷楷行草-」を開催中です。 

夏1書体を楽しむ

 

概要

漢字は約四千年の歴史があります。

中国の黄河流域で生まれた漢字は、時代が移り変わると共にいろいろな書体ができていきました。

最初は絵画文字の発生から、しだいに象形文字と変化をしながら漢字が作られていきます。

今までの研究で、最も古い漢字は甲骨文字だと言われています。甲骨文字は甲骨文とも言われ、殷王朝の都「殷墟」から大量に発掘された亀の甲や獣骨の断片に刻まれています。この文字は当時、占いで使われていたと考えられています。字の形は、意味する物の容姿に近く、直線で画数は少ないといった特徴があります。続いて、周時代には青銅器が盛んに作られました。その青銅器には複雑で装飾性豊かな文字が鋳造されており、こちらは金文と言われています。また、石に刻まれた最古の文字としては石鼓文があります。この甲骨文、金文、石鼔文等に見られる書体を総称して篆書と呼んでいます。

 篆書は画数が多く、速書には適しません。そのため次第に簡略化され漢代には直線的な隷書体が発生しました。隷書の中で波磔がなく篆書に近いものを古隷、波磔があるものを八分隷といいます。隷書は漢代の正式書体として全盛を極め多くの碑に刻されています。

一方で速写用として楷書、行書、草書という書体が発生しました。これらの三種類の書体はいずれも隷書体を基に後漢の時代に萠芽し、次第に美しく整えられ、東晋の書聖王義之によって完成されていきます。

この展覧会では、篆書は羅振玉や、とう散木、隷書は金農、伊秉綬など清代を中心に、楷書は祝允明、行書は張瑞図、草書は陳献章など明代の文人たちの作品約45点で漢字の書体の美を楽しんでいただきます。また唐墨に用いられている五つの書体も合わせて紹介します。

※「とう散木」の「とう」は 登+オオザト

 

1. 展覧会名   

           夏の所蔵品展I 「書体を楽しむ-篆隷楷行草-」

 

2. 会 期 

           2014年6月6日(金)~7月13日(月)   32日間

           休館日:月曜日

 

3. 開館時間   

           午前10時~午後7時

 

4. 会  場  

           ふくやま書道美術館 常設特別展示室

 

5. 観覧料

           一般150円(120円) 高校生以下無料

            ( )内は20名以上の団体料金

 

6. 展示構成

            書作品     36点

               墨      9点                合計 45点

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