冬の所蔵品展2「清水比庵ー楽しさと優しさ」
冬の所蔵品展2「清水比庵ー楽しさと優しさ」
展覧会名
冬の所蔵品展2「清水比庵―楽しさと優しさ」
会期
2024年2月17日(土曜日)~3月31日(日曜日)
開館時間
午前9時30分~午後5時
休館日
月曜日
会場
ふくやま書道美術館 常設展示室と展示室
観覧料
一般150円(120円)、高校生以下無料
※( )内は有料20名以上の団体料金
概要
清水比庵(1883~1975)は岡山県高梁市出身の歌人です。京都帝国大学(現在の京都大学)の法律学科を卒業し、司法官として神戸地方裁判所に勤めたのち、銀行員として東京や秋田、青森、大阪など日本各地で勤務しました。1930年には懇願されて栃木県日光町長に就任し、余暇のなかで短歌を通して人々と交流する傍ら、短歌を発表したことで注目を浴びます。その後、退職を機に歌・書・画の世界に邁進し、歌を創作の中心としながら、奔放な筆致で書し、画を描くという、三位一体の芸術を展開しました。学書においては、はじめ唐様の力強い線質を取り入れましたが、やがて江戸時代の禅僧・良寛(1758~1831)に私淑するようになります。書のみならず、人柄をも敬愛し、良寛の漢詩の一節「毎日佳境」を座右の銘としました。
また、比庵の芸術は、福山市出身の書家、桑田笹舟(1900~1989)によって書道界に広められ、当館にも笹舟をはじめ、比庵の歌を書いた作品が伝わっています。本展では、生誕140年を迎えた清水比庵の作品約20点に加え、比庵の歌を書いた桑田笹舟や桑田三舟(1927~2010)、中室水穂(1935~2005)の作品を紹介します。
展示作品
清水比庵《枇杷図》1957-61年頃
清水比庵《良寛》1961年
清水比庵《立雛》1974年
清水比庵《富士》1974年