秋の所蔵品展1「風花雪月 ―書画に見る中国風情」
秋の所蔵品展1「風花雪月 ―書画に見る中国風情」
展覧会名
秋の所蔵品展1「風花雪月 ―書画に見る中国風情」
会期
2024年8月30日(金曜日)~10月20日(日曜日)
開館時間
午前9時30分~午後5時
休館日
月曜日
※ただし、9月16日(月曜日・祝日)、23日(月曜日・休日)、10月14日(月曜日・祝日)は開館。9月17日(火曜日)、24日(火曜日)、10月15日(火曜日)は休館。
会場
ふくやま書道美術館 常設展示室と展示室
観覧料
一般150円(120円)、高校生以下無料
※( )内は有料20名以上の団体料金
概要
「風花雪月」とは、中国の四季折々の魅力を漢字4文字に集めたもので、美しさや香り、空気感など人間の五感を楽しませてくれる、まさに風情を感じる言葉です。風はひと処にとどまることはなく、花はつぼみから開花すればその後は散り、雪は解けることで無形となり、月は満ち欠けにより見える姿をかえます。美しい形容のような風・花・雪・月のそれぞれは、実は儚くうつろいやすいもののようです。
「風花雪月」の図案は昔から絵画の題材としても多く描かれ、中国の五代には優れた花鳥画家が活躍しました。続く宋代の画院では正確な筆使いと濃彩で描かれ、描写もさらに優れたものとなります。北宋末からは、画家のみでなく禅僧・文人・士大夫たちも墨戯を楽しみ、形似にこだわらず自分の想いを筆墨に託すような作品が主流となりました。それにより、作者はモチーフそのものが持つ本質に心を馳せ、作品の主題や自らの考えに共鳴するモチーフを選び画面に表すようになります。つまり、花や鳥は絵画の中で作者の意図を伝える代弁者として登場するのです。
当展覧会では、清時代から現代に至るまでに描かれた中国書画42点を展観します。描かれたモチーフから作家の意図を解き、美しさの奥にある中国絵画独特の風情を感じていただきます。
展示作品
趙雲壑《平安多子図軸》
鄭燮《墨竹図軸》
高邕他《牡丹図合作軸》
高鳳翰《平安富貴図軸》
李瑞清《松梅図軸》