夏の所蔵品展I「もっと知ろう!かなの世界」
夏の所蔵品展I「もっと知ろう!かなの世界」
概要
戦後の1948年(昭和23)、日展に書分野が新たに加わり、かな書の世界に変化が起こりました。従来の巻子や帖を主体とする机上の芸術から、屏風や額という形態によって壁面で鑑賞する芸術へと発展したことから生み出された「大字かな」の出現です。もともと女性のための文字として生まれたかなは小さく、壁面での展示には不向きでした。そのかな書に新しい風を吹き込んだのが、今回の展示の中心となる三人で、福山市出身の桑田笹舟(くわたささふね)・宮本竹逕(みやもとちくけい)・谷邊橘南(たにべきつなん)です。
彼らは平安朝の古筆に学び、かな特有のたおやかで優美な線を追求するとともに、華麗な装飾や草木で染めた柔らかな色彩を特徴とする料紙の復元にも情熱を注ぎ、これらを巧みに融合させて新たな書の世界を開拓することに成功しました。
本展では、巻子や冊子に書かれた繊細な小字かなから、桑田笹舟の《日月》に代表される大字かなまで展観し、その美しさや見どころについて紹介します。
1. 展覧会名
夏の所蔵品展I 「もっと知ろう!かなの世界」
2. 会 期
2015年6月13日(土曜日)~7月26日(日曜日) 38日間
月曜休館 ※ただし7月20日(月曜日)は開館、7月21日(火曜日)は休館
3. 開館時間
午前10時~午後7時
4. 会 場
ふくやま書道美術館 常設特別展示室
5. 観覧料
一般150円(120円) 高校生以下無料
( )内は20名以上の団体料金
6. 展示構成
桑田笹舟、宮本竹逕、谷邊橘南の作品各7点を含む 全38点
☆もっと知ろう!かなの世界のストーリー☆