夏の所蔵品展II「もっと知ろう!漢字の世界」
夏の所蔵品展II「もっと知ろう!漢字の世界」
ふくやま書道美術館では、2015年7月29日(水曜日)から9月13日(日曜日)まで
夏の所蔵品展II 「もっと知ろう!漢字の世界」
概要
漢字が誕生したのは、中国の殷時代のことと言われています。当時の人々の暮らしは神と共にあり、占いによって物事を判断していました。漢字は占いの記録に用いられ、亀甲や獣骨に刻まれたことから甲骨文といいます。
周の時代になると青銅器の鋳造が盛んになりました。青銅器の表面には甲骨文よりも形が整った金文と呼ばれる文字が鋳込まれました。甲骨文・金文を含む書体の篆書は、秦の時代に書風が統一され完成したと考えられています。曲線を多用し線の太さが均一なのが篆書の特徴です。主に政治的な文書に使われ、その形は使われるうちに速写に対応できるよう簡略化され、洗練されていきました。
約2200年前には新たな書体、隷書が誕生しました。波磔(はたく)と呼ばれる終画の大きな払いを特徴とするこの書体は後漢時代に隆盛を極め、様々な趣のある隷書を使った碑が数多く残されています。
そして約1800年前、私たちに最もなじみの深い楷書が誕生しました。一画一点を正確に書き、均整のとれたその形は次第に完成されました。また、行書、草書もほぼ同時期に出現し、ほとんど変わることなく現代に受け継がれています。
このように漢字は人間と共に発展してきたのです。 この展覧会では呉昌碩や王鐸、金農など、明代、清代の文人作品を中心に40点余を展覧し、漢字の書体の美を楽しんでいただきます。
1. 展覧会名
夏の所蔵品展II「もっと知ろう!漢字の世界」
2. 会 期
2015年7月29日(水)~9月13日(日) 40日間
月曜休館
※9月2日(水曜日)は、エフピコRiM休館日の為、ふくやま書道美術館も休館。
3. 開館時間
午前10時~午後7時
4. 会 場
ふくやま書道美術館 常設特別展示室
5. 観覧料
一般150円(120円) 高校生以下無料
( )内は20名以上の団体料金
6. 展示構成
書・文房 計40 点