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7月22日から「あなたの知らない 漢字の世界」を開催します

印刷用ページを表示する 掲載日:2024年10月1日更新

夏の所蔵品展II 「あなたの知らない 漢字の世界」 

ふくやま書道美術館では、「あなたの知らない 漢字の世界を7月22日(金曜日)から開催いたします。

夏の所蔵品展2 あなたの知らない漢字の世界 画像

概要

 現存最古とされる漢字が誕生したのは約3500年前の殷時代と考えられています。殷王朝は、神意を伺って政治を行い占いによって物事を判断していました。漢字は占いの記録に用いられ、卜辞と呼ばれるその内容は、祖先の祭礼、農耕の吉凶、気候、狩猟に関するものでした。そこに記された文字は、人や動物、占いに用いた道具の形などを象った象形文字で、亀甲や獣骨に刻まれたことから甲骨文と呼ばれます。
周の時代、卜辞は次第に衰退し青銅器の鋳造が盛んになり、表面には文字が鋳込まれました、その鋳こまれた文字を金文といいます。続いて秦時代に始皇帝が文字の統一を行い小篆が生まれました。これにより一つの書体が完成され、これまでの文字を総称して篆書と呼びます。篆書は曲線を多用し、線の太さは均一なのが特徴です。主に政治的な文書に使用され、字形は使われるうちに速写に対応できるよう簡略化、洗練されていきました。現代では印鑑などの書体として使われることが多いです。
約2200年前の漢時代に新たな書体、隷書が誕生しました。横画や斜画に波磔と呼ばれる大きな払いを特徴とするこの書体は後漢時代に隆盛を極め、さまざまな趣の波磔を有する碑が多く残されています。現代では、商業デザインの世界でも使用され、本やお札、新聞の社名などにも用いられています。
漢時代の後半、隷書が簡略化され速書体として草書、行書が現れました。そして、遅れて約1800年前私たちに最も馴染みの深い楷書が誕生し、すべての書体が成立たと考えられています。。
この展覧会では、呉昌碩や何紹基、金農など、清代、明代の文人の作品を中心に約40点で漢字5つの書体の美を楽しんでいただきます。

1. 展覧会名

          夏の所蔵品展II 「あなたの知らない 漢字の世界

2. 会 期 

           2016年7月22日(金曜日)~9月11日(日曜日) 46日間
                 ※ただし9月7日(水曜日)はエフピコRiM休館のため休館

3. 開館時間   

           午前10時~午後7時

4. 会  場  

           ふくやま書道美術館 特別展示室

5. 観覧料

           一般150円(120円) 高校生以下無料

            ( )内は20名以上の団体料金

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