9月17日より『福山市市制施行100周年記念協賛 寛永の三筆と江戸の書』を開催します
福山市市制施行100周年記念協賛 寛永の三筆と江戸の書
ふくやま書道美術館では、2016年9月17日(土曜日)から2016年10月30日(日曜日)の期間で
特別展「福山市市制施工100周年記念協賛 寛永の三筆と江戸の書」を開催します。
概要
桃山時代から江戸時代初期に活躍した近衞信尹(1565-1614)・本阿弥光悦(1558-1637)・松花堂昭乗(1584-1639)は、日本書道史において「寛永の三筆」と並び称される能書です。彼らは流儀書道である青蓮院流や持明院流から出発しながらも、その源流である平安時代の古筆に範を求めることで型の継承に陥った室町時代以来の伝統を打ち破り、桃山文化のダイナミックで開放的な気風を反映した自由で闊達とした表現を展開しました。それぞれが確立した書風は、三藐院流、光悦流、滝本流と呼ばれ、同時代の近衞信尋や烏丸光広ら公卿をはじめ、茶人、町衆、僧など幅広い階層に受容され、書の世界に新風を吹き込んだのです。本展覧会は、呉市在住の収集家・大内基康氏のコレクションと一般初公開となる個人秘蔵の作品により、寛永の三筆とその周辺を中心に、時代を象徴する存在である天皇、徳川家康・秀忠・家光の将軍三代をはじめとする武家、織田有楽斎や小堀遠州といった茶人、隠元隆き・木庵性瑫・即非如一のいわゆる「黄檗の三筆」を含む禅僧など、近世の幕開けを華麗に彩った人々の書を紹介します。なかでも重要美術品の認定を受けた後陽成・後水尾・霊元天皇の宸翰3点は必見の名品です。
また当館の所蔵品から、ユーモラスな作風に現在注目が集まっている白隠、仙がい、福山ゆかりの頼山陽や菅茶山など、江戸時代中期から後期の書画も併せて陳列します。
会期
2016年9月17日(土曜日)- 10月30日(日曜日)
開館時間
午前10時~後午7時
※初日はオープニングの為11時から開館します。
休館日
月曜日
※ただし9月19日(月曜日)、10月10日(月曜日)、11日(火曜日)は開館、9月20日(火曜日)は休館
観覧料
一般800円(600円)高校生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
主催
(公財)ふくやま芸術文化振興財団ふくやま書道美術館、
福山市、読売新聞社
後援
広島県書美術振興会、福山文化連盟
関連行事
(1)記念講演会
演 題:「三筆あれこれ」
講 師:角井博(当館館長)
日 時:9月17日(土曜日) 11時00分~12時00分 ※当日の観覧券が必要
会 場:本展覧会会場
(2)当館学芸員によるギャラリートーク
日 時:9月24日(土曜日)、10月16日(日曜日) 各回14時00分~15時00分 ※当日の観覧券が必要
(3)熊野筆制作実演
日 時:10月9日(日曜日) (1)11時00分~12時00分 (2)14時00分~15時00分
実演者:熊野筆伝統工芸士
会 場:福山市ものづくり交流館工房室(エフピコRiM 7階)
※事前申し込み不用、見学無料
(4)ワークショップ 熊野筆を使って扇子にかいてみよう!
日 時:10月23日(日曜日) (1)10時30分~12時30分 (2)14時00分~16時00分
講 師:金谷雷聲(書家)
会 場:福山市ものづくり交流館講義室(エフピコRiM 7階)
参加費:2000円(展覧会観覧料・材料費を含む)
定 員:各回15名(申込多数の場合は抽選)
申込方法:往復はがきで、住所・電話番号・参加者名前・学生は学年
・第一、第二希望時間を明記の上、下記までお送りください。
宛先:〒720-0067 福山市西町一丁目1‐1エフピコRiM8階
ふくやま書道美術館 「熊野筆ワークショップ係」
申込締切:10月15日(土曜日)必着
展示作品(一部)
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1本阿弥光悦《下絵詩歌巻(部分》
2松花堂昭乗《書状》日本書道美術館蔵
3近衞信伊《渡唐天神像》個人蔵
4後陽成天皇《柿本人麻号》個人蔵
展覧会ちらし