『没後5年 栗原蘆水展 -書と文房古玩-』
福山市市制施行100周年記念協賛 没後5年 栗原蘆水展 -書と文房古玩-
概要
生涯にわたり、大らかで風格ある書を追求した漢字書家・栗原蘆水(1931‐2010)。
広島県福山市(旧芦品郡駅家町)に生まれた栗原は、1948年に村上三島の門をたたき、本格的に書の道を歩み始めます。23歳から日展入選を重ねて頭角を現し、31歳で日展特選を受賞、38歳には日展審査員に就任するなど、若くして書壇を牽引する存在となりました。
初期には師三島が得意とした王鐸など明・清時代の書風を基調とした作品を発表しましたが、やがて北宋時代の蘇軾に傾倒し、扁平で重厚感のある書風を確立します。そして晩年には六朝時代の王羲之や漢時代の木簡にも遡り、線を極限まで削ぎ落とした簡素で雄大な作品を発表するなど、79歳で没するまで飽くなき探求を続けました。
栗原の書風や題材に見られる温かくやわらかな線条からは、彼の生まれ育った瀬戸内の穏やかな風土を、そして彼の包容力豊かで思いやり深い人柄を感じることができます。
この展覧会では没後5年の節目として、福山初公開の作品を中心に17歳から最晩年までの作品41点に加え、生前に収集した文房至宝をあわせて展観し、栗原蘆水の書と愛玩品を紹介します。
会期
2015年5月2日(土曜日)~6月7日(日曜日)
開館時間
午前10時~後午7時
※初日はオープニングの為11時00分から開館します。
休館日
月曜日
ただし、5月4日月曜日、5月7日木曜日は開館
観覧料
一般500円(400円)高校生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
主催
(公財)ふくやま芸術文化振興財団 ふくやま書道美術館
福山市教育委員会、読売新聞社
後援
広島県書美術振興会、福山文化連盟、エフエムふくやま
関連行事
書家によるギャラリートーク
● 日 時 5月2日(土曜日)午前11時10分~
講 師 福光幽石さん(奈良教育大学教授・日展会員)
会 場 ふくやま書道美術館「栗原蘆水展」会場 ※当日の展覧会観覧券が必要です。
● 日 時 5月30日(土曜日)午前14時00分~
講 師 堂本雅人さん(大阪府立富田林高校教諭・日展会員)
会 場 ふくやま書道美術館「栗原蘆水展」会場 ※当日の展覧会観覧券が必要です。
展覧会図録
■内容
特別展『没後5年 栗原蘆水展-書と文房古玩-』の出品作品の中から書作品41点を収録。
生涯にわたり、大らかで風格ある書を追求した書家・栗原蘆水の17歳から最晩年までの作品を紹介。
■頁数 A4判・79頁
■価格 1700円
■通信販売 5月2日(土曜日)より、現金書留のみのお取り扱いとなります。
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