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第56期 入学式 式辞
第10代学長 宇根 一成
第56期 入学式 式辞
春爛漫の本日、枝広福山市長のご出席、今岡市議会議長、橋本市老連会長、高橋元老大学長、吉川元学長、飛田前学長を始めとするご来賓、講師の先生方のご臨席を賜り、大勢の老大生の出席をいただき、福山市老人大学第56期入学式が挙行できますこと、大変有難く嬉しく存じます。
今年度の入学学生数は1,518人、うち新規学生は277人です。男女比は、男性450人、29.6%、女性1、068人70.4%、平均年齢は76.0歳、90歳以上の方は29人、最高齢は97歳の方になります。複数教科受講者は251人で延べ受講者は1,769人となっています。福山市の60歳以上の人口は、今年1月末現在159,762人、およそ100人に1人は老大生です。
今年度は新規講座として、「着付け」と「らくらくピアノ」が増え34教科、68クラスでスタートします。1クラス増やしたヨガをはじめ、スマホ、実用書道、折り紙、古典文学、太極拳など22クラスが満席となりました。
さて学生の皆さん、第56期、創立53年目を迎えた福山市老人大学へのご入学、誠におめでとうございます。皆さんはこれから1年間、週に1回、ご自身が希望した教科を学ぶことになります。講師の先生の手ほどきを受け楽しく学んでください。
楽しく学ぶ取組を積み重ねて、時にはハードルが高いことに挑戦してみる、そして安心して失敗できる居場所があれば、友達との絆をより強く、より深くすることができます。老大が素晴らしい居場所となります。
老人大学には、福山市医師会看護専門学校の学生が毎年、実習に訪れます。昨年度は、12月から2月までの9日間で60名の実習生を受け入れました。
ある実習生の実習記録です。
「学生の方から、老人大学に通う理由や目的について話を伺うことができた。『老化防止のため、新しいことに挑戦したい、自分にない考えや価値観に触れたい、毎週ここに来ることが楽しみ、趣味として続けている』など、その理由は様々であったが共通していたのは、老人大学が生活の中で大きな楽しみや張りになっているということであった。老人大学は単なる学習の場でなく、高齢者の生活を支える重要な居場所、社会資源であると感じた。」
また、別の学生は、
「私が特に印象に残ったのは、老人大学では大学に通われる生徒をお客様として扱わないという姿勢です。学級委員や各係、行事の運営など、さまざまな役割を担っており、その役割を果たすことで皆さんが生き生きとしている姿が見られました。人は誰かに必要とされ、自分の役割を持つことで自尊感情が高まり、生活への意欲にもつながると思いました。」
実習記録に書かれているように、皆さんは単なる受講生、ましてやお客様ではありません。福山市・市老連・講師の先生・先輩の学生方が尽力され発展させてきた老人大学の学生であり、その伝統を引き継ぐ主役の一人一人です。
老人大学には「大学運営要諦」として大切にしていることが4点あります。1つ「公共性・公平性・公開性が大原則」、2つ「老大の発展は 大切にしている者の自助努力で」、3つ「校内美化状況は 老大生の品格の表れ」、そして4つ「老大生のマナーは 地域社会への感謝の証」。
1973年(昭和48年)6月に開校した老大ですが、2年目の後期から現在地(地吹町)の元福山市立高等学校を学び舎としています。1週間で、述べ1,700名以上の学生が通学しますので、午前午後の登下校には近隣の道路がかなり混雑します。校内では職員と駐車場係りの学生が交通整理を行っていますが、地域の皆さんに何かとご迷惑をおかけしていることと思います。しかし、前飛田学長から、この件においては一度も地域の方からお叱りを受けたことはないと聞いております。
これまで、学生の皆さんが交通ルールやマナーを守りながら通学していること、と共に老大は地域から温かい目で見ていただいていると思います。
私たちが生涯学習を楽しみ、充実した生活を送ることが出来ているのは、関係者の皆さんのお力添えと共に、地域の方のご理解があればこそのことであり、まさに「老大生のマナーは地域社会への感謝の証」と思います。
今年は老人大学にとっては大きな節目の年です。これまで脈々と歴史を刻んできた地吹町の学び舎をあとにします。9月から全く新しい場所、新しい施設でのスタートとなります。新施設には他の団体も集います。老人大学のみの単独施設ではありません。だからこそ、今よりもさらに繋がりが広がり、新しい世界が見えてくるかもしれません。
新しい一歩を踏み出す、それが春です!
全員が大きな家族のように温かく学ぶことができる老大、
安心して失敗ができて、次に向けて楽しく挑戦し続ける姿が溢れている老大、学生も講師も職員、関係者も元気いっぱい、笑顔いっぱいで輝いている老大、そのような老大がいいです。
私の好きな言葉は、「いのち、輝く!No Child Left Behind!」
すべての老大生が自分らしく、力いっぱい花を咲かせること
そして、それを支える講師陣や老大職員、関係者も、
一丸となり、全精力を注ぐ
自分らしく生きる時、人は自然と輝く。
そこには、打算も、優劣も、勝ち負けもない。
互いに認め合い、学び合い、感謝し合う心が人を育てる。
こうした土台があってこそ、すべてのいのちが輝く。
これまでの老大の歴史に、新たな第一歩を刻むのが今年です。
今年も、皆さんと共に集い、学んでいることに無限の喜びや誇りが持てる、そんな福山市老人大学を築いてまいりましょう。
2026年(令和8年)4月7日 福山市老人大学 学長 宇根一成
これまでの 学長挨拶
第54期 3学期終業式あいさつ [PDFファイル/36KB]
第54期 3学期始業式あいさつ [PDFファイル/57KB]
第54期 2学期終業式あいさつ [PDFファイル/42KB]
第54期 2学期始業式あいさつ [PDFファイル/87KB]
第54期 1学期終業式あいさつ [PDFファイル/41KB]






