本文
第55期 修了式 式辞

第9代学長 飛田 洋悟
第55期 修了式 式辞
本日は、枝広福山市長のご出席、今岡市議会議長、橋本市老連会長、高橋老大元学長を始めとするご来賓・講師の先生のご臨席、多くの学生の皆さんのご出席を得て、福山市老人大学 第55期修了式が挙行できますこと、大変嬉しく思っております。
学生の皆さん この1年間、良く頑張って老大に通い学びを続けて来られましたね。いよいよ今期の修了式です。本当におめでとうございます。
今期の老人大学、昨年4月3日、リーデンローズで入学式を行い、本日の修了式まで、年間30回の本講座を柱に、全員教養講座や学生祭などの行事をはじめ、計画していたすべての老大の日常を積み重ねて参りました。
残暑の厳しい9月25日、リーデンローズに老大生約600人の参加を得て、全員教養講座を開催しました。広島大学名誉教授で前福山文学館館長の岩崎文人様が、「被爆80年 文学に描かれた8月6日」という演題で90分の講演をされました。参加した学生からは、「丁寧な資料を作成され、心のこもったお話をしていただき、感動しました。」とか、「8月6日・ドキュメントや、原爆文学を代表する文学者の作品などを紹介され、心に刺さりました。」等々、多くの方から素晴らしかった、心に響きましたというような感想をいただきました。私も改めて8月6日のこと、自分事としてきちんと考えることが出来ました。
10月末、地吹校舎では最後となる第45回の学生祭がありました。私たちはこの地で50年、地域の皆さんに温かく見守っていただき、生涯学習を楽しんで参りました。そのことから、今回は「感謝の学生祭」として実施しました。心配していたお天気もなんとか持ちこたえ、学生やそのご家族、ご近所や市民の皆さんが多くみえられ、笑顔が輝いていた二日間でした。老大で積み上げてきた学習を披露する場として、展示やステージ、グラウンドなどでの発表でしたが、いずれも素晴らしい内容で感動する場面も多々あり、生涯学習の質的な高まりに確信を持つことが出来ました。
また、準備から当日の運営、後片付けまで多くの学生が携わり、責任をもってやり切ることが出来ました。「学生全員が主役になる」という老大の伝統が十分に見られた、充実した二日間でした。多くの市民の皆さんにも、元気な老大生の姿をしっかりアピールすることが出来ました。
一方、昨年6月には、「サードエイジ大学の設立に関わって、先進地を視察したい」として、神戸経済同友会から8人の方が本校へ視察に来られました。後日、お手紙をいただきました。「自分たちの大学、という誇りを持ってもらうことで、自治・共助の仕組みを作り上げ、50年以上にわたる歴史を刻んでこられたことに感銘を受けました。貴学が学生の皆さまにとってかけがえのない「学びの場」「コミュニティ」となることで、学生の皆さまの健康長寿、そしてウエル・ビーイングにも繋がっていることを肌で感じることが出来ました。」というものでした。
また9月には、尾道市9区民生児童委員 高齢者福祉部会から16人の方の視察もありました。
こうして、今年度の主な行事・出来事を振り返ってみましたが、皆さんは1年間、暑い日も寒い日も、せっせと授業を目指して頑張って老大に通ってきました。
こうした日々の中で、生涯学習を積み重ねると共に、先生やお友達との絆を深めることが出来ました。きっと皆さんの生活の中には、老大での学びが大きな位置をしめていたのではないかと思います。
私たち高齢者は、これまで長年に亘り、社会や家族を支えるために勤労に従事し、家事等に携わり、子育てや介護等々大変な苦労をしながら懸命に生きてきました。これからの時間は自己実現に向けて自分自身のためにも使いたい。きっと、老大に通うことを決意した高齢者は、こうした気持ちで入学してきているのではないかと思います。
福山市老人大学は、すべての学生を温かく迎え入れたい。出来るだけあいさつを交わして、声をかけ歓迎して迎えたい。時間があれば立ち止まって話を聞き、受け止めたいと思います。
老大の学生生活が楽しい。好きなこと、興味・関心があることを先生に習って、少しずつ上達することが楽しい。学生祭など、発表の場があって楽しい。クラスやクラブに友達が出来て、おしゃべりすることが楽しい。役割を持って頑張ること、誰かの役に立つことで充実している。老大に行く日が待ち遠しい。気が付いてみたら老大に居場所が出来て、生き甲斐になっていた。結果、「健康長寿に貢献する老人大学」といえると思います。
今後もずっと市内の高齢者に愛される、市民に期待される老人大学であり続けたいと思います。
今期を限りに老大講師を退かれる煎茶講師、宇根栄子先生。先生は創立50周年記念誌に次のように記しておられます。・・・・・
福山市老人大学創立50周年を迎え、心よりお慶びを申し上げます。
また、記念事業の一環として記念誌が発刊されますことは、誠に意義深いことと思います。
私は、50年前の開校と同時に、煎茶科のお世話をすることとなりました。
当時はもちろん、エアコンやエレベーターも無く、冬はストーブ、夏は扇風機、重たい荷物も階段で運ぶなど、今から思えば本当に十分な環境ではありませんでした。それでも、学生は誰も不平や不満を言わず、毎週楽しく学習意欲を燃やして頑張っておられました。
現在は十分な環境が整えられ、教科数も増えて、大勢の学生さんが学習に取り組まれ、本当に素晴らしいことと思います。
この50周年は、市民の皆さんの深いご理解と学生さんの心意気、講師の先生方の熱意と関係者の皆さんのご尽力の賜物であると感謝申し上げます。
これからも、福山市老人大学の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
老人大学の歴史と共に歩まれた宇根先生、本当に本当に長い間大変お世話になりました。これからも私たちの老人大学を見守っていて下さい。
本年9月、私たちの老人大学は50年間学んできた地吹校舎に別れを告げ、新築の学び舎「(仮称)まちづくりサポートセンター」の2階に移ることになります。
学生の皆さんには是非、次年度56期も福山市老人大学に入学して頂いて、新しい老大づくりの主人公として頑張ってほしいと思います。
私たちは新施設への移転を機に、市内の高齢者がさらに学びたくなるよう、講座内容においても一層の工夫をしたいと思っています。
さらに、まちづくり拠点施設への入居という事であり、若者世代や子育て世代等との交流を通して、老大の存在意義を一層高めたいと思います。そのことが老大生のモチベーション向上にも繋がると思います。
この度、移転を機に、創立52年の歴史を持つ福山市老人大学は、名称はそのままとしながらも、新たに愛称を持つことになります。間もなく発表されることと思いますが、この愛称と共に、まさに学生の皆さんが、新たな歴史の第1歩を刻んでいくことになります。今後ますますの発展を祈念して、修了式のごあいさつといたします。
2026年(令和8年)2月26日 福山市老人大学 学長 飛田洋悟
これまでの 学長挨拶
第55期 3学期終業式あいさつ [PDFファイル/36KB]
第55期 3学期始業式あいさつ [PDFファイル/66KB]
第55期 2学期終業式あいさつ [PDFファイル/43KB]
第55期 2学期始業式あいさつ [PDFファイル/85KB]
第55期 1学期終業式あいさつ [PDFファイル/43KB]
第55期 1学期始業式 あいさつ [PDFファイル/44KB]






